Over and Under

絵本

雪がやっと溶けてきたと思ったら、また寒波が来ています。東京でも積雪の予報も出ています。

やっぱり子どもは雪が大好き!見えない雪の下にも動物たちの世界が広がっているっていうのを知ったら、ますます雪遊びも楽しくなりますね!そんな世界を広げられる本です。

Over and Under the Snow』文:ケイト・メスナー 
                絵:クリストファー・サイラス・ニール

ゆきのうえ ゆきのした』   訳:小梨 直

真っ白なゆきの上。女の子はお父さんとクロスカントリースキーに出掛けます。雪の上で見つけた動物の足跡、動物の羽毛を見て想像します。雪の下の世界では、動物や昆虫たちのヒミツの世界が・・・。

大きなクマも、小さなミツバチも、寒い季節は冬眠します。そんな、私たちがなかなか知ることができない動物たちの世界を教えてくれます。

この本は比較的長く、文章も長いので5歳児以上がいいと思いますが、絵がシンプルで綺麗です。文章は「Over the snow」と「Under the snow」を繰り返し、対比しながら物語は進んでいくので、雪の上と下の世界の概念が分かりやすいです。韻を踏む綺麗な音の文が多く、一語一句意味を確認して理解しながらというよりは、言葉の音と絵を楽しみながら雰囲気を味わうのが良いと思います。

女の子が雪の上で見つける足跡や、落ちている羽毛に動物たちの気配を感じながら、動物たちのヒミツの世界に思いを馳せます。雪の下に広がる動物たちの王国・・・。

冬の静けさを感じられる本ですが、時々、女の子がスキーで降るのを楽しそうにしていたり、動物たちの冬眠の可愛い姿や雪の下で遊んでいる姿がポップで可愛いのです。

最後、女の子は「Under the cover,」と毛布の下にくるまって動物たちの夢を見ます。そんな終わり方もとても素敵です。

私はこの本を読んだ時、思い出したのは小さい頃のスキーの記憶。小さい頃はお隣の山形蔵王に家族や近所の人たちと行っていました。クロスカントリーの様なコースがあって、この絵本の様に林の中を抜けていくんです。その頃は雪道をクロスカントリーのように滑らずに歩く(?)のが足が疲れるし、なんでサッとリフトに乗って、ゲレンデだけを滑らないのかずっと不満でした!だけど、今思えば、この女の子のように雪の下に広がっている動物たちの世界の上をスキーで駆け抜けてたなんて、とってもとっても贅沢な時間と経験だったんだなと思っています。ゲレンデとは違って周りに人がいません。しんと静まり返った林の中を、前に見える父親の姿を見失わないように一生懸命ついていっていました。時々下り坂があると、この女の子の様に「down, down, faster, faster,」(当時は「いけいけ〜!」と大声で叫びながら、そういう開放感もクロスカントリーの醍醐味ですね。ゲレンデだとちょっと恥ずかしい。)の気分で滑り降りてました。

そして、この本では女の子のご褒美は焼いたマシュマロですが、私のご褒美は温泉でした!クロスカントリーで疲れた足を温泉で癒して、また次の日にスキーに出かけます。

そうです!山形蔵王は大きいスキー場&温泉をセットで楽しめるパラダイスです!今なら樹氷も見頃です!スキーをやる人もやらない人も(ロープウェイに乗っていけます)ぜひ、山形蔵王に!

寒くなったら「そうだ、山形蔵王に行こう」🚄ですね!

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