ここ最近は日本の飲食店ではテイクアウトできるお店が増えましたね。
当たり前のように使っている「テイクアウト」ですが、英語では他の言葉を使います。
「店内でお召し上がりますか?お持ち帰りますか?」はなんて言う?
飲食店に行くと、店員さんは決まって「店内でお召し上がりますか?お持ち帰りますか?」を聞きますね。日本語でも定型文のようにこのフレーズが使われるように、英語でも決まったフレーズがあります。
For here or to go? :この聞き方は定着しているので、すごい早さで言われます。なので、最初は聞き取れないかもしれません。むしろ、聞き取れないのではなく、ほとんどの店員さんは「Here to go?」としか言っていないかもしれません笑
答え方は「For here, please./To go, please.」です。
Would you like it for here or to go?:すごく丁寧に言うとしたらこのような文章になります。
日本語では店内であればイートイン、お持ち帰りであればテイクアウトという言葉をよく使っているので、そのまま英語で使えるのでは?と思ってしまいますよね。
私はカナダ留学中🇨🇦は何度もテイクアウトという言葉を使ってしまい、一回で通じなく店員さんと何度かやりとりをする事があり、ようやく「もしや、テイクアウトって英語で使わない?」ということに気付くことになりました。
Take Outを使わない理由
では、テイクアウトという言葉を使って通じないかというとそうではありません。
- I’m so tired, let’s order some take-out tonight. すごい疲れちゃったから、今夜はテイクアウトにしない?
- How about take-out Sushi for lunch? お昼にお寿司のテイクアウトはどう?
このように名詞や形容詞のように使用すれば、英語としても自然で通じます。ただ、動詞として使用するとtake outという英熟語はいろんな意味があるので、日本人の意図するテイクアウトとしての意味が伝わりにくくなります。英熟語で使用するtake outは下記のようなものがあります。
- I will take out some cash for Otoshidama. お年玉用に現金引き出さなきゃ!
- He took her out for a fancy dinner last night. 彼は昨夜彼女を豪華なディナーに連れていった。
take out はたくさんの意味で使われているので、飲食店でお持ち帰りする場合はto go を使うと双方に分かりやすくなりますね。to goの表現はこんなところでも使われます。
これは果汁を硬いペースト状に固めたものなのですが、「持ち歩きできる果物」的商品名で売られてます。
アメリカ、カナダではto goという表現ですが、イギリスではtake awayという表現を使うそうです。では、なぜテイクアウトという言葉が日本で広まったのか謎ですね……🤔
飲食店で食べきれなかった分を持ち帰りたい時の言い方
日本では飲食店で残してしまった分を持ち帰ることはあまりしません。外国人の友達とご飯に行った後、食べきれなかったので持ち帰りたい旨を伝えた事がありますが、「何かあった時責任を取れないのでお断りしています。」の一点張り。友達がかなり粘ったおかげで「必ず今日中にお召し上がりいただけるのなら。」と渋々OKしてもらった事があります。
私が住んでいたカナダ🇨🇦では、持ち帰ることがOKで、こちらから何も言わなくても、店員さんがお皿を下げた後に残り物を包んだものを持ってきてくれる事が多々ありました。しかし、私がいたのはコロナ禍以前の話なので今はどうなっているかは分かりません。
この食べきれなかった分を持ち帰ることもテイクアウトとは言いません。
Would you wrap it up for me, please? 包んでもらっても良いですか?
wrap upとは包むという意味です。そして、本当に包んだだけの状態でそのまま渡されることもあります。笑
よくあるのは、アルミホイルで包み、アルミホイルの余った部分をなぜか白鳥🦢の形にしてくれます。アルミホイルをビニール袋に入れてくれるわけではないので、アルミホイルの白鳥🦢を手のひらに乗せて持って帰るという、ちょっとシュールな図が出来上がります。
でもカナダ🇨🇦の飲食店で出てくる料理の量はすごく多いので、食べきれた事があまりなく、毎回手のひらに白鳥を乗せて帰路に着くことになります。持ち帰り用のboxに入れてくれるお店もあります。こちらの方がソースが漏れたり、手が汚れたりする事がないので安心です!
食べきれなかったものを持ち帰り、犬に食べさせるという建前の表現から「doggy bag」と言うことがありますが、これは今はほとんど使いません。言葉も時代の流れとともにどんどん変化するのですね!
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