クレヨン達の思い

絵本

家にクレヨンはありますか?箱を開けて、見てください。

短いクレヨン長いクレヨン折れたクレヨン出番がなく綺麗な紙に綺麗に包まったままのクレヨン。。。

今日の本は私の大好きな本です。

『The Day The Crayons Quit』 文:Drew Daywalt  絵:Oliver Jeffers

『クレヨンからのおねがい!』訳:木坂 涼

主人公のケビンはある日、自分のクレヨン達からの手紙を見つけます。そこにはクレヨン一つひとつ(一人ひとり)の切実な思いが綴られていました。

ケビンの使い方に大満足のクレヨン、忙しいから休みが欲しいクレヨン、寂しい思いをしているクレヨン、実は水面下で壮絶なバトルを繰り広げているクレヨン、色々なクレヨンの思いを知ります。さて、ケビンは最後どうするのか!?

この本は長いので4歳から小学生低学年向けです。また、クレヨン達からの手紙なので、手書き風で書かれています。英語は大人でもちょっと読みにくいかもしれません。

が! お絵描き好きな子には必ず読んで欲しい!クレヨンの切実な思いがとてもユーモアたっぷりに描かれています。そして、読んだ後にはクレヨンでお絵描きしたくなります。

手紙に添えてある、ケビンの絵も素敵なんです!クレヨン達の主張が説得力あるものにしています!

この絵本で思い出すことがあります。3歳クラスの担任をしていた時に、2人の女の子が「読んで」とこの絵本を持ってきました。長いし、英語も難しいし、飽きちゃうかなと少し心配しながら、読み進めていくと、2人とじっと絵を見つめて聴いています。私の方は、このクレヨン達の面白さに耐えきれず、吹き出したり、笑いを堪えきれずに読み進めてしまいました。特に細かく日本語に訳したりはせずに。そのうち、女の子達も笑い始め、最後は3人で笑いながら読み終えました。その2人の笑顔とその空間がとても心地良くて、今でもよく覚えています。

言語を全て理解していなくても、雰囲気でその内容を掴んだり、分からなくても楽しい!っていいですよね。そしてその楽しい雰囲気は伝染していく。。。

この本は続編も出ています。人気の絵本はシリーズ化されたり、続編が出ますね。

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