Self-esteemとは自己肯定感と言う意味です。
近年、日本でもよく使われるようになりましたね。皆さんは自己肯定感とは何ですか?と聞かれたら、どのように答えますか?深いですよね〜。
20年前、私がカナダ🇨🇦で幼児教育を勉強していた頃にこの言葉を知りました。授業ではよく出てくる言葉で「え?セルフエスティーム?なにそれ?」と慌てて辞書で調べましたが、自己肯定感?と言う言葉は日本語でもしっくりきませんでした。
当時は英英辞典もよく使っていましたが、それで調べてもしっくりきません。私の中には自己肯定感という概念すらなかったんですね。なので、その言葉の意味を本当に理解するまで随分と時間がかかりました。
カナダでは日常会話ではself-esteemという言葉はあまり頻出しないものの、幼児教育の授業ではよく使われていました。人格の基礎となるself-esteemは欠かせないものなんですね。
そして大人になった今、このself-esteemの大切さを痛感しています。自分を大切に、優しく、愛することができる人は、同じように周りの人と関わることが出来ます。self-esteemが高いと自分自身に満足出来ます。学ぶ力、挑戦する力、失敗を恐れない力・・・。
では、どのようにしたら幼児期に十分なself-esteemを獲得出来るのか。幼児教育者は以下のような働きかけをしています。
《保育士の基本的な言葉がけ》
- 肯定文を使う
❌ Don’t run.走っちゃダメ。
⭕️ Let’s walk./Walking feet, please. 歩こうね。 - Open questions 開けた質問(why/what/when/where/howなど子どもや過程や理由を説明する質問) ⇄ 閉ざされた質問(yes/noで返答する質問)
❌ Did you use the red and yellow color paint?(赤と黄色の絵の具を使ったの?)
⭕️ How did you paint this beautiful flower?(どうやってこの素敵なお花の絵を描いたの?) - その子に焦点を当てるのではなく、やった事に焦点を当てる伝え方をする。
❌ Good boy/girl!良い子だね!
※これはペットの犬などによく使います。人には使わないようにしましょう💡
日本語でも「お利口さんだね」などは褒め言葉になりません。
⭕️ You have been working so hard on this painting.(一生懸命お絵描きしているね) - 選択肢を与える。
何事も先回りして、あれやこれやとやってあげたり、言ってあげるのではなく、子どもが自分で選択肢を持てるように声掛けしましょう!また、大人の立場からは駄々をこねている場面でも、選択肢を与えると意外にすんなりいったりしますよ♪ 例)朝、着ていく服で揉める→こっちとこっちの服どっち着ていく?等
《I message アイ メッセージ》
主語をYouからIに置き換える伝え方です。 子どもに対してだけでなく、配偶者、同僚、他者に伝える時に、とても効果的ですよ笑
❌ You make me sad.(あなたは私を悲しませている)
⭕️ I feel sad when you hurt your friends.(あなたが友達を傷つけることは私は悲しい。)
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