MOTTAINAI

英語

ん?イタリア語🇮🇹?いやいや、スワヒリ語🇰🇪かも!

いいえ、日本語です🇯🇵 「MOTTAINAI」はケニア人女性のワンガリ・マータイさんが世界に広めてくれた日本語の「もったいない」です。

MOTTAINAIは英語でどう訳せるのでしょう?

惜しい wasteful

まだ使える物を捨てるなんてもったいない。
It’s a waste to throw away things that are still usable.

Cambridge dictionaryから引用

しっくりきますか? 私はう〜ん…🤔 なんか違うなぁ。

ワンガリ・マータイさんのMOTTAINAI活動をしているウェブサイトからの言葉をおかりします。

環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したケニア人女性、ワンガリ・マータイさん。
2005年に毎日新聞社の招きで初来日した際、編集局長のインタビューで
「もったいない」という言葉に出会い、感銘を受けました。

環境 3R + Respect = もったいない

Reduce(ゴミ削減)、Reuse(再利用)、Recycle(再資源化)という
環境活動の3Rをたった一言で表せるだけでなく、かけがえのない地球資源に対する
Respect(尊敬の念)が込められている言葉
、「もったいない」。

マータイさんはこの美しい日本語を環境を守る
世界共通語「MOTTAINAI」として広めることを提唱しました。

MOTTAINAI  もったいない モッタイナイ ウェブサイトから引用

ワンガリ・マータイさんが、この尊敬の念が込められていることに気付いてくれたことに衝撃を受けました。尊敬の念が含まれる訳が含まれないからMOTTAINAIは英訳しようとしてもなんかしっくりこなかったんですね。MOTTAINAIの概念は奥深いです。

皆さんはどんな時に、MOTTAINAIと思ったり、MOTTAINAIからこうしよう!と思ったりしますか?

100円ショップ

私は100円ショップに大変お世話になっております!サイズ合うか微妙だけど100円だしとりあえず買っておこう!とか、これで何か保育グッズ作れるかも知れないからとりあえず買っておこう!とか、とりあえず買いした物は、ほとんどの場合使わなかったことが多いです。ないと思って買ったストローがあちらこちらから出てきたり。こんなにストローいらないのにMOTTAINAIなぁ〜!と。。。

思い入れのない買い物をした時は、MOTTAINAI行動をすることが多いです。

気に入っているものの残し方

手提げ袋の紐が切れてしまった時、服のボタンがどっかいってしまった時、私は母に「何かない?」と聞きます。すると、押し入れから大きなお菓子缶を出してきて、その中からガサゴソガサゴソ探してぴったりのものを見つけてくれます。そのお菓子缶の中には、着なくなった洋服から取っておいたレース、孫達のサイズアウトした服から取っておいた可愛い形のボタンなどが入っています。

母は孫達の保育園の送迎係を担当していました。孫が赤ちゃんの時に着ていた衣類をリメイクして保育園の通園リュックを作りました。すると2、3年前に着ていた子ども服のリメイクのリュックに保育士さんが気付いてくれたそうです!何十人と子ども達をみている中で、それに気付く保育士さん、さすがですよね!おばあちゃんのMOTTAINAI精神に誰かが気付いてくれると嬉しいものです!

子どものズボンの膝はすぐ穴が空きますよね。私がこども園で働いていた時は、穴の空いた膝にかわいいワッペンをつけてきたり、穴の補修を施したズボンを履いてくる子ども達がいました。必ず「このワッペンいいなぁ!」などと声を掛けるようにしていました。すると子ども達は「ズボンに穴が空いたからばあばが縫ってくれたの!」と笑顔で返答が。こうやってばあばから孫へMOTTAINAI精神が受け継がれていくんですね。

昔からのMOTTAINAI

大根のお味噌汁にさっとゆがいた大根の葉っぱを上に散らすと綺麗ですよね。大根の葉には根には含まれないミネラル系の栄養素が豊富です。

割れたお皿には金継ぎが出来ますね。最近ブームらしく、金継ぎキットが売られているのを見ました。私もチャレンジしてみたい事の一つです。

日本の洗濯機には風呂水ポンプ機能がついているのがあります。これは日本人の毎日湯船に入る習慣とそのお湯をMOTTAINAIから洗濯にも使おう!と言う考えからきてますね。もちろん、カナダの洗濯機にはそのような機能はありません。

布団の打ち直しって分かりますか?若い方は分からないかもしれません。使い倒してぺちゃんこになった布団を布団屋さんに持っていくと、中綿を洗浄し、外側の生地を新調し、ふっかふかの布団に打ち直してくれます。

子どもの頃、親戚のうちに泊まりに行った時に、叔母ちゃんが「泊まりに来るから、布団を打ち直して待ってたよ」と言ってくれたことがありました。その夜は叔母ちゃんの優しさとふっかふかの布団に幸せを感じながら眠りについたのを覚えています💤

布団の打ち直しポリエステルなどの化繊が中綿が一部含まれていると、出来ない場合があるそうです。昔ながらの適度に重い布団が欲しくなって、真綿布団を探し回ったことがあります。その時に、今売られている布団は化繊が多くびっくりしました。安価で手軽ですが、使い捨ての布団になってしまいますね。

目先に捉われず 見通しを持って 本質をみる

2020年7月からレジ袋が有料化になり、当時はニュースでも話題になりました。あーでもない、こーでもないと。笑

私はコンビニでズコーッ!となることがあります。レジ袋は有料なのに、こちらが何も言わないと、無料でお手拭きプラスチックのスプーンまでつけてくれるんです、ご丁寧に。いやいや、レジ袋の何倍もプラスチック量多いけど、こっちの方が有料じゃないんかーい!ってズッコケそうになります。笑 いやいや、店員さんもレジ袋が有料化された意味考えようよ!と言いたくなりますが、お客さんに都度確認取るとクレームがくる世知辛い世の中なのでしょうか?私は不要なものは断るようにしていますが、知らないうちにスプーンが入っている時があります。家に溜まった使わないプラスチックスプーンを見るとなんとも申し訳ない気持ちになります。

昨今はSDGsと言う言葉をよく見聞きするようになってきました。Sustainable Development Goals の略ですね。多岐に渡る分野で持続可能な開発目標を掲げているわけですが、よく環境問題の話になると、SDGsを意識した取り組み云々が話題になります。

私はこんなおしゃれでかっこよさげなしっくり説明も出来ない英語の略を使う取り組みよりも、日本文化に昔から根ざしてきたMOTTAINAI精神を継承していく方が、より現実的で持続可能だと思います。

そのMOTTAINAIの素晴らしさを私達日本人ではなくケニア人のワンガリ・マータイさんが再認識させてくれました。外部に目を向けるだけでなく、内部から見つめ直すと、世界に誇れる日本の魅力をまだまだ発見できるかもしれませんね!

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