卵🥚の高騰が続いています。コンビニやファミリーレストランでも卵料理のものは提供を停止しているなど、生活にも影響を及ぼしていますね。
そんな暗い話題が多いですが、ちょっと楽しい卵の絵本を紹介します。eggscapeとは造語です。作中で説明しているのですが、egg (卵)がescape(逃げる)からeggscapeだそうです!そういう洒落のきいた絵本好きです!
『THE GREAT EGGSCAPE!』作:Jory John , Pete Oswald
スーパーマーケットの卵の箱に入った12個の卵たち。お客さんが来る前に逃げ出してかくれんぼをします。おやおや、時間になっても戻らない卵たちを探しにいくと・・・。
4月にはイースターと言われるキリストの復活祭があり、子どもたちは、卵にペイントしたり、ウサギが隠したとされる卵を探し(egg hunt)をする、子どもたちが楽しみにしているイベントがあります。春先は卵やウサギの関連する本が読まれる時期です。
この本は卵の話で、スーパーマーケットで売られている卵が自分達の売り場から逃げ出して(eggscapeという造語で)かくれんぼをします。イースターのことは直接的には描かれていないのですが、卵が自分たちでカラフルな色付けをしたり、かくれんぼ(Hide-and-seek)と言っている遊びはまるでegg huntのようで、イースターを連想させます。
特に日本人にはイースターを祝う文化がないので、知らない文化のイベントの本を読んでも??となってしますかもしれません。この本のように、身近に楽しめたり、想像しやすい話から導入するのが良いと思います。
それにイースター抜きでも、この話はとても可愛らいくて面白いのでおすすめです!
舞台はスーパーマーケット。1ダースの卵たちはeggscapeを試みます。みんなプールに入って卵の殻の色をカラフルに染め上げてから、アボカドやトマト、じゃがいも売り場に行き、それぞれの野菜になりきって隠れます。
そんな中、Shelという卵だけは1人大人びていて、冒頭はコーヒーを飲みながら読者に挨拶するところから始まります。彼はeggscapeはせずに、こうやってたまにできる1人だけの時間を楽しみます。ゆっくりお風呂に浸かったり、アロマを焚きながらフェイスパックをします。
お風呂に浸かる時は「Ahhhhhhh. This is the life.」とため息まじりに声が漏れます。これ、日本人が温泉に浸かる時と全く一緒!笑 「あ〜!生きててよかった。」みたいな感じかな?
そんな1人の時間を堪能するShelですが、お昼になっても戻らない仲間たちを心配して探しに出掛けます。次々に見つけ出し、ホッとしたのも束の間。数えてみると11個の卵しかいません。あと1つの卵、Megはどこへ?卵は1ダース揃わないと売り物になりません!
そんな中、レジ脇から手紙を見つけ、その手紙のヒントからMegを仲間と協力して探し出します。
文字が少し多くて、長めの本ですが、カラフルな卵と柔らかい絵の印象、物語の展開が分かりやすいので、英語初心者でも楽しめると思います。
本番のイースターを楽しむ前に、この本でちょっと予習をしてみませんか♪
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