巡る

絵本

あけましておめでとうございます🎍 2023年が始まりました!

今日の紹介したい本は「It was the first day of January 1ねんのはじまる日、1月1日」という冒頭で始まります。

A Busy Year』 作・絵:レオ・レオニ

いろいろ1ねん』 訳:谷川俊太郎

双子の子ネズミ、ウィリーウィニーと木のウッディーとの1年を通した季節の移り変わりと共に育まれる友情のお話です。

この本は12の見開きのページで1月、2月と季節が移り変わり、話が続きます。そういえば、英語はJanuary, Februaryと月の名称がありますが、日本語は1月2月で味気ないなぁと思っていたら、ありましたね、日本語にも!睦月如月、と素敵な響きの月の和名ですね。

1月1日にねずみのウィリー🐭とウィニー🐭は木のウッディー🌳に出会います。移り変わる季節を一緒に過ごし、3人は仲良くなっていきます。

ウッディー5月に綺麗な花を咲かせます。「May is my month 5月はわたしの月!」ととても嬉しそうです。3人は一日中おしゃべりしたり、遊んだりします。8月は寝てるウッディーを起こさないように気遣い、ウィリーウィニーは札をぶら下げて海辺に遊びにいきます。

3人の友情がほのぼの描かれているようで、厳しい自然の現実を描いている側面もあります。

ウィリーウィニー7月山火事🔥からウッディーを守ります。日本ではあまり身近に危険を感じることのない山火事ですが、北米では毎年山火事が起きます。近年も大きな山火事があり、ニュースで見た記憶がある方もいると思います。

さまざまな要因と原因がありますが、本書の中でもウッディーが嘆いている通り、タバコやキャンプファイヤーの火の不始末や原因だったりするのです。この小さな気の緩みが、大きな山火事となり、次々と森や野生動物、家々を燃やしてしまうのです。一度山火事が起きてしまうと、なかなか鎮火することは出来ません。

またこの絵本では、ウッディーが自然の摂理を大きな気持ちで受け止めています。「は たいせつなもの」とウィリーウィニーに教え、自分に沢山の実がなると、2匹に分け与えます。秋になり葉っぱが落ちていくのをみて「かわいそう」という2匹に、「しんぱいしないで」と来年また新しい葉っぱが茂ることを伝えます。

そんな季節の移り変わりを一緒に過ごした2匹は、12月のクリスマス🎄にウッディーにとって最高のプレゼントを考え用意します。このプレゼント💩(失礼します!でも大真面目で書いています)のアイディアも私は大好きです!

こうやって季節が巡っていくんだなぁ。としみじみ感じます。草花が綺麗な好きな季節も、蒸し蒸し暑い苦手な季節も、こうやってちゃんとサイクルがあるから、自然の恵みをいただき、生かされているんだなぁと感じます。

さて、今年もいろいろ巡りますね!忙しい1年になりそうだ!

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