こんな木が目の前にあったらどうしますか?
私は…登ります! 良い感じの枝がたくさんあって、登りやすそうだし、座り心地も良さそう!
『A TREE IS NICE』 作:ユードリイ 絵:シーモント
『木はいいなあ』 訳:西園寺 祥子
一年を通しての木の素晴らしさを教えてくれるゆったりとした本です。
この本は、モノクロとカラーのページが交互で構成されています。スケッチのようなささっと流れるように描かれた絵は雰囲気があって、とても綺麗です。まるで日常を切り取っているかのような。
「木はいいなあ」と感じる沢山のことを描いています。
冒頭は”Trees are very nice.”から始まり、空まで伸びているし、川のそばや崖の下にだって生えていることを描いています。まるで、木を羨ましがるみたいです。
分かる分かる!私も子どもの頃に車で遠出する時に見える木々に、あそこに自分がいたら、こんな崖っぷちに生えてる木になったらどうなるだろう?と想像を膨らましていました。
新緑の季節、風に吹かれて、そよぐ葉っぱの音が綺麗ですよね。そんな音まで聞こえてきそうな絵本です。
馬も、大人も、猫も犬も、子どもも大人も、木の近くで思い思い過ごす様子が描かれています。
最後は”木を植えるのもいいなあ”とあります。何年もかけて育つのを見守ったり、「これ、僕が植えた木!」と友達に自慢することもできます。それを聞いた子がうちに帰って木を植える姿で物語は終わります。
私が働いていたこども園では、沢山の木があり一年を通してたくさんの遊びを提供してくれていました。どんぐりがたくさんなるので、子どもたちはどんぐり探しに夢中になったり、秋は落ち葉🍂でかき集めて遊んだり、落ち葉の帽子を作ったり。
木登りもしていました。ごつごつした幹や枝に、掴まりやすいところを見つけ、試行錯誤しながら登っていきます。恐怖心と闘いながら、何度も何度も挑戦します。挑戦の末には、スルスルとおさるさんのように高く登っていけるようになる子も。高い木に登ってみた景色は格別のようで、キラキラした笑顔で「すごく景色がいいよ!」と教えてくれます。
最近暖かくなってきたので、私はお昼のお弁当タイムは近くの公園に行って食べています。そこは芝生があって大きな木が何本もあって、とっても気持ちの良い場所です。木の下で友達と楽しそうにおしゃべりしながら食べている女の子二人組やギター片手に歌を歌っている人もいます。
先日は初老の男性が一つずつ木を抱きしめてまわっていました。木のパワーをチャージしているんでしょうか。それくらい大きな木って安心感があって、不思議な力が宿っていそうです。
カナダ🇨🇦の夏は暑いですが、日差しが強くても、湿気はないので、木陰に入ると過ごしやすいです。なので、大学の敷地内にある木の下は、各々がランチ食べたり、昼寝したり、10センチくらいの教科書を広げて勉強したりと思い思い過ごす生徒たちでいっぱいでした。
日本の夏はなかなかの暑さなので、外で過ごすのは難しいですが、今のうちからたくさん外に出て木のエネルギーチャージしたいですね!
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