子どもの頃、鍵を掛けていない自動車のハンドルを握らせてもらいワクワクした経験はありませんか?「車を運転したい!」「ハンドルを握りたい!」そんな風に思ったことあるのは私だけではないハズ!
『Don’t Let the Pigeon Drive the Bus!』作:Mo Willems
『ハトにうんてんさせないで。』訳:中川 ひろたか
バスの運転手さんは「ちょっと席を外すけど、絶対にハトに運転させないでね!」と言い残してどこかへ。ハトはあの手この手で運転しようとするけれど…。それからそれから…。
絵本のあらすじ
「やぁ!僕はバスの運転手。ちょっと席外さなきゃいけなくてさ、帰ってくるまでちょっと見ててくれない?あぁ、ありがとう。そうそう、忘れないで。ハト🐦にバスを運転させないでね!」と言い残してどこかに行ってしまいます。
すると、ハト🐦がやってきて・・・
🐦:「あの運転手さん、本当にどっかに行くなんて思わなかったよ。」
🐦:「バス運転していい?」
🐦:「お願い!」
🐦:「気をつけるからさ〜!」
もう「ダメ!」って言い続けるのが大変〜🌀
🐦:「あ!良いこと思い付いた!”バスを運転するゲーム”しようよ。僕が先ね!」
とゲームでダマそうとしてきたり…
🐦:「親友になってあげるからさ。」
とご機嫌取りになったと思ったら、だんだん機嫌が悪くなってきて…最後は🤯🌋
対話型絵本の面白さ
この絵本は対話しながら読み進める絵本です。
バスを運転したいハト🐦に対して、読者が「No!」と言い続けられるかがポイントです!笑
このハト🐦のしたたかさと交渉力には思わず「Yes, maybe…」と口を滑らせてしまいそう💦
子どもたちに読み聞かせをする場合、読み手は全力でハト🐦になり切ることです!そして子どもたちに「No!」と返事をしてもらい、やり取りを楽しみましょう!
思わず「Yes!」と言ってしまう子がいたら、読み手の説得力がすごかったと言うことで勝利🎊ですね!子どもたちは一つひとつの英語が分からなくても、ハト🐦の必死さが雰囲気で伝われば大笑いすること間違いなし!
《絵本でおさえておきたいフレーズ》
- please おねがい:まずは、お願いする時の序盤は目をパチクリさせながら手を組んでお願いお願い言ってみることです。笑
- I’ve got an idea わかった!こうしよう!:相手がなかなか首を縦に振ってくれない時は、他の案を出したり、このハトのようにゲームと見せかけてバスを運転しようと騙しにかかります。
- C’mon! come on の略 うそでしょ!:「こっちにおいで〜!」come on と違って「カムオーン」とオを強調して発音します。
- No Fair! ずるいよ!納得いかない!:怒りモードに入る感じです。
- What’s the big deal!? それがどうした!?:大したことないのに大騒ぎしちゃってさ!って感じのモードです。
- It’s just a bus!!! たかがバスじゃないか!!!:It’s just〜. はよく使います。
- I bet your mum would let me. 君のお母さんだったらさせてくれると思うけどね。:でたでた!こういう関係のない他人の名前を出して説得するようとする人!
※ちなみに本書ではmum(イギリス英語)で表記されています。↔︎mom(アメリカ英語) - Fine. もういいわ。:逆ギレパターンの終わりは大抵これで締めくくります。全然fineじゃないのにfineって締めくくる人。このあと絶対に泣き叫ぶ系に移行します。笑
この絵本は2003年に発行され、20年のベストセラーです。コールデコット受賞🏆作品でもあります。こんなにもシンプルで面白く子どもたちを楽しませてくれる本は他にあるでしょうか!!この絵本の人気で、その後も続々このハトの本が出版されシリーズ化されています。
さて、このハトのように車の運転に憧れた幼少期の私。思春期では、初めてのゲームセンターでずっと憧れていたレーシングカーのゲームをやってみたものの、ハンドルさばきが甘くコースに激突し序盤でゲームオーバー。大人になってなんとか運転免許を取得したものの、今ではすっかりペーパードライバーです💦
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