Who Sank the Boat?

絵本

夏のレジャーは何が好きですか?私はボートが好きです!

観光地にあるスワンボート🦢で足でキコキコキコと漕ぐタイプではなく、王道のオールを使って手で漕ぐタイプ🚣🏻‍♂️が好きです。なかなかまっすぐ進みませんが。。。

今日紹介したい絵本はこちら!

Who Sank the Boat?』 作:Pamela Allen

ボートがしずんだの、だれのせい?』 訳:ゆあさ ふみえ

仲良し五人組の動物たちはボートでひと漕ぎしに行くことに。1人ずつ恐るおそるボートに乗って・・・・

絵本のあらすじ

仲良し五人組の、ウシ🐂、ロバ🫏、ヒツジ🐑、ブタ🐖、そして小さいネズミ🐁はボートでひと漕ぎしに行くことにしました。

Do you know who sank the boat? だれがボートを沈めたか知ってる?」

ウシ🐂さんかな?ボートが大きく傾いて落ちそうになって大騒ぎしたウシ🐂さん。

ウシ🐂さんじゃないよ。落ちそうになってたけどね。

Do you know who sank the boat? だれがボートを沈めたか知ってる?」

ロバ🫏さんかな?上手くバランスを取ろうとして「取り返しがつかなくなる前に、船首に乗るわね!」と叫んだロバ🫏さん。

ロバさんじゃないよ。体重をバランスとってたけどね。

Do you know who sank the boat? だれがボートを沈めたか知ってる?」

ブタ🐖さんかな?バターみたいにぽっちゃりしてて、端っこに乗ったら船をグラッとさせたブタ🐖さん。

ブタ🐖さんじゃないよ。バターみたいにぽっちゃりしているけどね。

Do you know who sank the boat? だれがボートを沈めたか知ってる?」

ヒツジ🐑さんかな?編み物できるようにボートを水平にするにはどこに座るか分かっていたヒツジ🐑さん。

ヒツジ🐑さんじゃないよ。どこに座るかちゃんと分かっていたしね。

Do you know who sank the boat? だれがボートを沈めたか知ってる?」

小さいネズミ🐁さんかな?みんなの中で一番軽くて、最後に乗ったネズミ🐁さん。

そんなわけないよね?

(ここでボートが転覆🚣🏻‍♂️)

You Do know who sank the boat. だれがボートを沈めたか知っているよね。」

平和でのどかな日常。でもボートが沈むかハラハラ!

作者Pamela Allenはニュージーランド🇳🇿出身の絵本作家です。この絵本は初版発行が1982年で、オーストラリアの児童書の賞を受賞をはじめ、国内外の賞も受賞している作品です。

この絵本は「Do you know who sank the boat? だれがボートを沈めたか知ってる?」と読み手に呼びかけていく本です。子どもたちも「次のヒツジさんかな?ついに転覆するのかな?」などと推理しながら読み進める楽しさがあります。

Do you know who sank the boat? だれがボートを沈めたか知ってる?」と読み手に聞くページはモノクロで表現されていて、他のページはカラーです。これも視覚的に物語の展開パターンを分かりやすくしています。

この動物たち、歩く姿は二足歩行で顔の表情もとっても人間らしいんです。そしてネズミ以外はみんなぷくぷくに太っていて、トップバッターのウシがボートに乗った時点でもう転覆しそうです。

この絵本では、動物たちのことをa cowと表現しているのに対して、ネズミだけはa tiny little mouseと小さいことを強調して表現しています。これが物語のオチとなる転覆の伏線となっています。

ぷくぷくの体をぎゅうぎゅう詰めにして舟に乗り込んでいく姿はとても可愛らしいです。もうネズミが乗る直前のボートは水面ギリギリです!笑

英語レッスンの時、この本を読み終えた後に「So, who sank the boat? 」と聞いてみました。すると「みんなだよー!」「ネズミかな?」などの意見が。

絵もクラシックでとても素敵です。この動物たちの住んでいるところは、片田舎にある入り江でポツンと赤い屋根の家が建っていて、とてものどかな雰囲気です。私はそんな雰囲気を言葉で表現しているこの文章が好きです。

They were good friends,
and one warm sunny morning,
for no particular reason,
they decided to go
for a row in the bay.

『Who Sank the Boat』より引用

訳すなら
「彼ら仲良し、
 ある暖かい晴れた朝、
 特に理由はないけど、
 海にボートを漕ぎにいくことにしました。」

no particular reasonなんて、ちょっと小難しい表現、児童書にわざわざ入れるフレーズかな?という気もしますが、このフレーズの軽さが彼らの仲の良さや、天候の穏やかさ、「ボートでも漕いでみる?」って誰からともなく提案したのかな?という雰囲気をうまく表現していると思います。

実はこの本、1ヶ月ほど前にネットで購入手続きをしましたが、期限になっても届かず、業者からは絵本を調達できなかったので、返金しますとの連絡が来ました。

書店にはエリック・カールなど日本でも人気のある絵本作家の洋書は手に入りますが、それ以外の絵本はなかなか手に入りづらいです。

ネットで注文しても、今回のように絵本を調達できないと連絡が来るもの、そもそも注文すらできない絵本もいくつかあります。

ところが!この絵本のように児童書の賞を受賞した作品は市の図書館に置いてあることが多いです!この絵本も購入できなくなってしまったので、市の図書館を探したらありました!やはり図書館は良書を取り揃えているんですね✨

洋書は書店には少なく、手に取って見れる機会は少ないです。かといっていきなり購入するのもお子さんが気に入るか分かりませんよね。まずは図書館で借りてみて、気に入ったら購入するというのがおすすめです!

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