写真の男の人、よく見るとヘンテコです。
傘さしているのに、扇風機持っていたり、しかもその電源はどこから? 自分のポケット?自家発電ならぬ、自己発電?
今日紹介したいのはそんなヘンテコが満載の絵本!
『WACKY WEDNESDAY』作:Dr.Suess writhing as Theo. LeSieg 絵:George Booth
朝起きると、壁に靴がくっついていて、”Wacky Wednesday(ヘンテコな水曜日)”の始まりだった・・・。
絵本のあらすじ
朝起きると、壁に靴がくっついていて、”Wacky Wednesday(ヘンテコな水曜日)”の始まりだった・・・。見上げると天井にもう一つの靴がくっついていて・・・。なんてこったい!
庭を見ると、もっとヘンテコな事が!鳥がミミズに追いかけられてる!!
いけない!遅刻しちゃう!学校に行く道も、なんだかヘンテコでいっぱい!
学校に着いたら8個もヘンテコな事が!SCHOUL?なんだこのスペルは?
先生はローラースケートを履いてるし、おじいさんが僕の教室にいるし・・・。
街の中もヘンテコだらけ!ビルは浮いてるし、噴水の中にベンチがあるし、ワニをバギーでお散歩しているお母さんも!!
もう怖くなって走って走ったら、パトロール警察官のマックガンさんにぶつかっちゃった!
「もうすぐヘンテコな水曜日は終わるよ!あと12個ヘンテコを見つけたら、ベッドに戻って眠りなさい。」とパトロール警察官。
ヘンテコを全部見つけたらヘンテコな水曜日は終わった・・・。壁についていた靴は取ったけどね。💤
想像力を掻き立てるヘンテコさ!
この本はアメリカの絵本作家ドクター・スースの本です。彼の本は『Cat in the Hat』『Grinch』などが有名で、特徴的な絵を描きますが、この絵本の文章を書いたのはドクター・スース、絵はジョージ・ブースという方が描いています。絵を他の方が描いた本の場合、ドクター・スースはTheo. LeSiegというペンネームを使います。
Wackyという意味は奇抜な、変なという意味があります。ドクター・スースはアメリカの子どもの識字率向上に貢献した人と言われていて、彼の本は韻を踏む表現がたくさんあります。この絵本のタイトルも『Wacky Wednesday』と韻を踏んでいます。
この絵本は英語の理解度に関係なく楽しめる絵本です。絵の中のヘンテコなところを探すのは面白いです。絵で分かるのがほとんどですが、アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンの肖像画がエイブラハム・リンカーンの肖像画だったり、schoolやforのスペルが違っていたり、アメリカの国旗が違っていたり、日本の子ども達は分かりにくいと思うので、補足説明が必要なところはあります。
ページをめくるごとにこのヘンテコ具合がエスカレートしていきます。最初は壁に靴が付いているぐらいだったのですが、足がなかったり、バギーが逆さまだったり、飛行機が逆に飛んでいたり、最後のページになるにつれて、もう何が何だか!!!頭の中がバグってくる感じです。
こういう絵本はただ面白いだけでなく、想像力を掻き立てられる本だと思います。壁に靴がくっついてしまっている絵を見るだけで、そこから想像が広がります。もし、椅子が、机が、タンスが、、、、と。
子ども達に自由な発想を!と言っても、0からではいきなりは出来ません。こういうとっかかりがある事でそれをヒントに想像力が掻き立てられ、こんなことあったら面白いな、こんなことあったらもっとヘンテコだなと発想が発展的になるのだと思います。
私の肌感覚ですが、日本の子どもは「自由に!」「好きなように!」やってみよう!というのがとても苦手なように感じます。こども園時代には「これも使っていいの?」「こうしてもいいの?」と聞かれる事が度々ありました。いや、子どもだけでなく、大人もですね笑 日本人の規則正しく、ルールに則って、などの勤勉な性格そのものも影響しているのかもしれません。
『Wacky Wednesday』をGoogleで検索するとこの絵本の表紙とともに、学校で子ども達や先生方がヘンテコな格好をした写真がたくさん出てきます。違う組の靴下を履いていたり、パーカーを後ろ前で着ていたり、靴がくっついている帽子をかぶっている強者まで!
この本を読む日はみんなでヘンテコな格好で登校したらより楽しめますね!どんな格好をしたら面白いかな、誰かと被らないかなと考えたら夜も眠れなくなりそう!週の真ん中、水曜日もヘンテコパワーで一番盛り上がる曜日になりそうですね!
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