世にもふしぎな THE THREE PIGS

絵本

大人も子どもも知っている童話『3びきのこぶた』の物語は知っていますよね🐷🐷🐷

今日紹介したい本はこちら!この童話を知っているからこそ、みんなに読んでほしい本です!

THE THREE PIGS』作・絵:デイビッド・ウィーズナー

3びきのぶたたち』 訳:江國 香織

3匹のブタはそれぞれ自分たちの家を作ります。そこへオオカミがやってきて、家をひと吹き!藁で家を作ったブタは食べられてしまいました。…と思ったら、あれれ?ブタが絵から飛び出して…。

私はこの本を知っていました。でも、読んだことはありませんでした。2002年にコールデコット賞を受賞していて、きっと素晴らしい作品なんだろうな、と思いつつも『3びきのこぶた』の話かと勝手に思い込んでしまい、なかなか手にとって読むことがなかった本です。

でも、この本の表紙を見た時に、とても惹きつけられました。この3匹のブタのニヤリとした表情に。読んでみたら面白くて、なんで今まで手に取らなかったのだろうとひどく後悔した本です。いい意味で裏切られ、想像の遥か上をいく展開に、読み終えた後もワクワク感がなかなかおさまりませんでした。

誰もが知っている『3びきのこぶた』だと思って話を読み進めると、どんどん面白い展開に物語が進んでいきます。藁で家を作ったブタは、オオカミに家を吹き飛ばされた拍子に本の外へと吹き飛ばされてしまいます。

コマ割になっている絵本の中の絵本では、「ブタはオオカミに食べられました。」と書いてあるのに、なぜかオオカミ「あれ?ブタはどこに行った?」と困り顔で、ブタを食べられなかった様子。

3匹のブタたちは絵本から飛び出して、コマ割りになっている場面の紙で紙ヒコーキを作って乗って、他の世界を冒険します。

文字が一つも書かれていないページが続き、風に乗って紙飛行機で冒険するブタたちの表情が生き生きとしています。

3匹がたどり着いた世界はマザーグース(童謡)の世界でした。急に絵と文字がメルヘンチックに変わります。そのマザーグースの歌が”Hey Diddle Diddle”です。この歌を知っていると、この本の不思議な世界も少し理解出来、より楽しめると思います。

3匹のブタたちは他の世界にも行きます。この著者が奥さんと共同で製作した絵本『Loathsome Dragon おぞましいりゅう』と思われる描写も出てきます。

登場人物が増えていき、最後はどんな結末になるかお楽しみください!

なんか似ているなぁと思っていたら、以前ブログで紹介した『TUESDAY かようびのよる』と同じ著者でした。この絵本も、絵がとても綺麗で、絵のアングル、着眼点がとても面白い躍動感あふれる絵本です。

この著者デイビッド・ウィーズナーさんは3作品もコールデコット賞🏅を受賞しています。想像力の豊かさと発想の面白さ人間の底力を感じます。

話は少し変わりますが、将来AIの進化によって、今の私たちの仕事が大幅になくなると言われています。スーパーではセルフレジが増え、朝のニュースではAIが読み上げていたり、路線バスの自動運転化が進み、アナログな私でも日々の生活の中でAIを身近に感じるようになりました。今はchat GPTのニュースが話題になっていますね。レポートや論文に使用しないよう各大学が対策に乗り出しているようです。

反対に、絵本作家のようなクリエイティブな仕事はAIに置き換えられない仕事だと言われています。自由な発想伸び伸びとした感性に触れる時、やはりAIは人間を超えられないんだと嬉しく感じます。

今の子どもたちが大きくなる頃には、AIの進化がさらに進んでいます。英単語を100個覚えてAIに軽く越されるよりも、AIが出来ない分野で、今の子どもたちが力を発揮できるように、楽しい!嬉しい!体験を沢山出来るような英語レッスンにしたいなと日々考えています。

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