寒くなってきました❄️ 日本海側では大雪だったり、高知での歴史的積雪にもびっくりしました。
私は宮城県出身なので雪国って言うほどではないですが、時々ドカ雪が降ります。
子どもの頃、朝起きて何か雰囲気を察してカーテンを開けると一面真っ白の雪が積もっているとすごくワクワクした気持ちになりました。なんだろう、あの感じ。大雪が降った時の朝は、なんか家の中がシーンと包まれている感じなんです。あの静けさがなんかすごく大好きでした。
そんな子どもの時の記憶を思い起こさせてくれる本です。
『OWL MOON』 作:ヨーレン 絵:ショーエンヘール
『月夜のみみずく』 訳:工藤 直子
寒い寒い冬の夜、寝る時間をとっくに過ぎた真夜中に、女の子はお父さんとみみずくを探しに深い森の中に入ります。月明かりに照らされた森の中は神秘の世界に溢れていて・・・。
この本は難しいです。文章が長いので、英語を学んでいる日本人の子どもにとっては読みにくく、ストーリー展開もちょっと地味なので、5、6歳児以上がいいかもしれません。
だけど、とっても寒い日の夜に子どもに読んであげたい本です。なんというか、とても美しいんです。この本で、冬の凍てつく寒さ、大きな月の明るさ、森の静寂さ、そして女の子の湧き上がる心の興奮を味わって欲しいなぁと思います。大人も楽しめる本です。
バードウォッチングならぬ、みみずくウォッチングでしょうか。英語ではgo owlingと表現されています。go 〜ingはよく使う表現ですね。go shopping買い物に行く、 go hunting狩りに行く、などですね。でも動物の名前+ingは面白いですね💡 ちなみにowlをフクロウと訳すことが多いかもしれませんが、この翻訳はみみずくと訳されています。
女の子がお兄ちゃんから教えてもらった、みみずくウォッチングに行く時の静かにしなければいけない約束を心の中で繰り返します。先にみみずくウォッチングに連れて行ってもらっていたお兄ちゃんを羨ましく、女の子はずっとこの機会を楽しみに待っていました。
だから、雪深い森の中で、お父さんが歩く後ろを必死で食らいついて行きます。森の中から何か音がして怖くても、泣いたりなんてしません。グッとくらえます。鼻の先や頬が冷たくても踏ん張ります。その健気な姿がまたなんとも言えません。
そしてその先にある感動。大自然との対面。1、2分の出来事が100分のように感じた女の子。
このような心を突き動かされる体験は重みがありますね。まるで自分が体験したかのように感じるのは、この作者が体験したからなのでしょう。絵本の冒頭には、ご主人に向けて子どもたちをみみずくウォッチングについて行ってくれてありがとうと書かれてあります。
こんな美しい本なのに、私の「みみずくウォッチング」っていう安っぽい言い方で雰囲気をぶち壊している気がしてきました。ごめんなさい!go owlingってなんて訳せば自然なんだろう??みみずく探し?それとも潔くゴーアウリング?どなたかご教授ください!
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