突然ですが、英語で「どうぞおかけください」は何と言うでしょう?
座るというイメージでまず浮かんでくるのはsitという動詞。それで丁寧さを出すにはpleaseかな?と頭の中ぐるぐる巡りますね。
あっ!そういえば、中学校の初めての英語の授業はドキドキしながらやりとりを覚えました。
👨🏻:Good morning, everyone.
🧑🏼👧🏻:Good morning, Mr.Sato. How are you?
👨🏻:I’m so-so. And you?
🧑🏼👧🏻:I’m so-so, too.
👨🏻:Sit down.
そうだ!最後に先生が「Sit down.」って言ってたから答えはSit downだ!と思った方、気持ちは分かりますが、違います。
答えは Please, have a seat.です。
今改めて、中学校の授業の最初のやりとりを思い出すと、当時のALTの先生達で意義を唱える人はいなかったのか!? 黙って隣でこのやりとりを見過ごしていたのか!!!!と思ってしまいます笑
最後のsit downは元気ですか?とかやりとりしていたのに唐突に「座れ」と命令された雰囲気が出てしまいます。日本の授業は「起立!礼!着席!」のちょっと軍隊っぽい号令があるので、そういう感覚からすると間違いではないとは思いますが、ちょっと不自然ですね。so-soもツッコミどころ満載ですが笑
英語は日本語のように敬語や丁寧語に溢れているわけではないけれど、その類に代わるのが直接的な表現を避けるということではないかなと私は思っています。
座る sit down → have a seat
飲む drink → have a drink
見る look → take a look
くつろいでいってね relax → make yourself comfortable このフレーズは家にお呼ばれした時によく言われます。これは間違ってもrelaxなんて言わないのでご注意を!
私は英語が第一ヶ国語ではない面接官と(でも英語はペラペラの非英語圏出身の方)面接をしたことがあります。その時に部屋に入ってちょっと挨拶を交わした後に「Please, sit down.」と言われました。つい咄嗟に「Oh! I’m sorry.」とちょっと慌てて椅子に座りました。その後もその方はとても穏やかに話をしていたのですが、私はなかなか緊張がほぐれませんでした。
その時は意識的に「sit downと言われてしまった。なんか怒らせちゃったかな?」などとは思いませんでしたが、数年後にテレビか何かでsit downとhave a seatの勘違いしやすい間違いを説明していた時に、あの時の面接の場面を思い出しました。だから私は咄嗟に「I’m sorry」と謝ってしまったことに気付きました!多分、面接官の方が「Please, have a seat.」と言っていたら、私は「Thank you.」と言って座っていたでしょう。
これは日本人だけが間違えやすいニュアンスではなく、非英語圏の人たちにとって間違いやすい表現かもしれませんね💡
ちなみに、私は子ども達への声掛けにはhave a seatは使いません。なるべくLet’sをつけて分かりやすいシンプルな表現を心掛けています。Let’s stand up. Let’s sit down.という感じです。
社会人になって初めて自分のお金で海外旅行に行ったのがタイ🇹🇭です。それはそれは素敵な国でした🪷 その時にタイマッサージを満喫しようと事前に良さそうなスパを予約していきました。担当の人も「オネエサンタチ、ニホンジン?」「ダイジョウブ?」と片言の日本語を加えながら最高のタイマッサージを受けました。極楽〜!仕事頑張ってまた絶対来よう!と固い決心をしながら、うとうと寝落ちしそうになったところで突然、「寝ろ!」と言われました。反射的に飛び上がり「は、はいっ!」と返事をして横になり、眠気も覚めました。その後は笑いをこらえるのに必死でした。直接的な表現、ここもか。
こういうのも旅の醍醐味です。横になる、横たわるなどの言葉をネットの翻訳機能で検索したらきっと「寝ろ」って出てきたんでしょうね🤣 それも含めてとても楽しい思い出になりました!
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