時計🕰️は好きですか?
今は携帯電話で時間を確認できるので、腕時計をする人も少なくなってきたと思います。
私はどうしても視覚的に時間をみたいこともあり、腕時計⌚️を今だにしています。暑い時は中々できないですが。
今日紹介したい本はこちら!
『Clocks and More Clocks』 作:Pat Hutchins
ある日、ヒギンスさんは屋根裏部屋で時計を見つけました。とっても立派な時計です。でも時間は合ってるのかな?と気になって…。
絵本のあらすじ
ある日、ヒギンスさんは屋根裏部屋で時計🕰️を見つけました。とっても立派な時計🕰️です。でも時間は合ってるのかな?と気になったヒギンスさんは新しい時計🕰️を買いに行き、寝室に置きました。
新しいの時計🕰️の時間を確認し、「よし!3時だ!」とヒギンスさん。急いで屋根裏部屋まで行って、時計🕰️を確認すると、3時1分。「どっちが正しんだろう?」
ヒギンスさんはまた新しい時計🕰️を買って、キッチンに置きました。
「4時10分前。よし、他の時計も確認してみよう。」
屋根裏部屋に行くと、時計は4時8分前。
寝室に降りて時計を見ると4時7分前。
ヒギンスさんはまた新しい時計🕰️を買ってきて玄関ホールに置きました。
でも時刻を確認すると、屋根裏部屋も、寝室も、キッチンも、玄関ホールの時計もぜーんぶ違う時刻。
ヒギンスさんは時計技師さんのところへ相談しに行きました。時計技師さんはヒギンスさんのうちへ来てみてくれることになりました。
時計技師さんは首から下げた懐中時計⏱️と見合わせながら、玄関ホールの時計🕰️を確認しました。
「5時ちょうど。この時計は問題ありませんね。」
次にキッチンの時計🕰️を確認しに行くと5時1分。
「ほら!君の時計は5時だったじゃないか!」とヒギンスさん。
「でも、今は5時1分ですよ。」と時計技師さん。
寝室や屋根裏部屋の時計🕰️を確認しても「全く問題ないですね。」と時計技師さん。
「そのあなたの懐中時計⏱️いいですね。」とヒギンスさん。
そして同じ懐中時計⏱️を買いに行きました。
それからというもの、ヒギンスさんのうちの時計🕰️はみーんな時刻が合うようになりました。
子どもたちは気付くかな?このユーモラスなストーリー。
この絵本は1970年初刊で、作者はイギリス人の女性です。絵のタッチや着ている服がとてもクラシックでイギリス🇬🇧の雰囲気が伝わってきます。
主人公のヒギンスさんのおうちは4階建。屋根裏部屋、寝室、キッチン、玄関ホールがそれぞれの階数にあり時計🕰️が置かれています。
絵本の中のヒギンスさんはジャケットを着た紳士なおじさんなのだけど、どこか抜けているというか、おっちょこちょいというか、何度も時計🕰️を買いに行くところがなんとも可愛いです。部屋から部屋に移動する時に時間が過ぎているだけなのに、それに気が付かず、時刻が全て違う!と思ってしまうわけですね。
時間って見えるものではないし、気持ちは分からなくもないよ、ヒギンスさん!笑。大人でも体感時間は大いに狂う時ありますね。あっという間だったり、何度時計を確認しても全く時計の針が進んでないように感じたり。毎日24時間同じ時間を過ごしているのに、感覚が掴めず、時計なしじゃ生きていけません!唯一頼りになるのは腹時計だけっ😤(少なくても私にとっては)
ところで、この絵本、大人の方にも読んでほしいなと思います。
「4時10分前!」こんな表現、英語でパッと出てきますか?
この絵本の中では「10 minutes to four.」と表現されています。
時刻の表現は、日本語でも3時50分、4時10分前、など様々な表現がありますが、英語も同様です。
この絵本の中ではtoやpastを使った、何分前、何分後という表現で時刻を表現しています。それがヒギンスさんのうちの時計をそれぞれ確認すると、1分ずつずれていくのが強調して表現されていると思います。
時計の読み方は以前のブログに書きました。この絵本の中では出てこないのですが、時刻を表すときにquarter(クォーター、1/4)はよく使います。4:45はquarter to fiveと言います。 日本人の感覚からすると15分刻みを1/4時間と捉える習慣がないので、面白い表現だなぁと思います!
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