みなさん、素敵な日本語使いこなせていますか?
私は先日ハッとされられたことがありました。
英語のオンラインレッスンをしている生徒の小学生のお子さんとの会話での一コマ。
塾で開催された英語の模試を受けてきたというので「英語のテストどうだった?」と聞くと「お陰様で、結構解けました。」との返事が。お陰様も何も、まだオンラインレッスンを始めて日が浅いので、私の力は皆無。そのお子さん自身の力です。
私がそのお子さんと同じくらいの歳だったら、「結構出来た〜!楽勝〜!🥳」ぐらい言っていると思います。「お陰様で」なんて言葉多分知らなかっただろうし、会話の中で、自然に出てくるようなことはなかったでしょう。
おそらく、親御さんが日頃そのような言葉遣いをしているのでしょう。近くの大人の言葉遣いや言葉選びが自然に子どもに身に付いていくのですね。
日本語には謙遜する言葉、相手を労う言葉、気遣う言葉、はたまたビジネス枕詞と言われる人間関係を円滑にするクッション言葉が沢山あります。
スポーツ選手の優勝インタビューには必ず「皆さんの応援のおかげで〜」等の言葉が添えられます。
私自身、カナダ留学🇨🇦して、中途半端に英語を分かるようになった時に、日本語の遜り過ぎる表現や回りくどい表現に反発を覚えた時期もありました。もっと英語みたいに素直に感情を出して良いのではないかと。
日本語では物を贈る時に、「つまらない物ですが〜」と言葉を添える時があります。一方、英語は「I hope you’ll like it.」と言って贈り物をします。日本人すると、自信満々だな!っという印象です。
話は戻りますが、小学生のお子さんに「お陰様で〜」と言われた時、私は今までの自分の傲慢さや意地になっていた部分がふっと解かれたような気がしました。子どもに言われたからこそ、「お陰様で」の言葉が矢がダイレクトに心の中心に突き刺さる感覚がしました。
同時に、私は今まで「お陰様で」という言葉を使えていただろうか。いや、使った記憶がぜんっぜんないっ!ひゃーー、今まであんなことやこんなこと、沢山の人たちにお世話になったのに〜!本当に反省です。それからそのお子さんを見習って、そう気持ちがある時に意識的に使うようにしました。
時々、日本語がペラペラな外国人の方や日本語を研究している方をテレビで観ます。彼らは、私より日本語が詳しく、より深く理解していてとても恥ずかしい思いをしますが、彼らが日本語の魅力にハマるのは分かる気がします。
「つまらないものですが〜、」も実はいろいろ考えて探して贈り物をしていたりします。本当につまらないものやいらないものをあげているわけはありません。やっぱりそんな日本語はとても面白いし、美しいし、素敵だと思います。
私は、こどもに英語を教える身ではありますが、子ども達にはしっかりと日本語を学んでほしいし、理解してほしいなと思います。本当に国語は大切だと思います。その土台の上で、英語なり、他の外国語の面白さがいきてくるのだと思います。
ところで、「お陰様で〜」英語でなんと言うんでしょう?
- お陰様で
Thanks to〜. などの言い方がありますが、私が一番しっくりくるのは「 With your big help, I got a good score.」かなぁ。With your big helpを強調して言います。 - お疲れ様です。
仕事帰りなど、退社するときに使いますね。「Thank you for being tired.」なんて直訳して言ったら多分ギョッとされますね。笑 同僚とは退社する時は「See you tomorrow.」「Have a good weekend!」などと挨拶を交わす程度ですが、行事前などで仕事がたて込んでいるような時は「Is there anything I can help you with?(何か手伝えるようなことある?)」と確認してから帰ったりしていました。 - ご苦労様です。
これも英語ではなんて言ったらよいか分からないフレーズです。今年の冬、雪かきをして家に戻ったら家族に言われました。ここで英語だったらなんて言えばいいんだろうとふと考えました。「Thank you for 〜.」も違うし、頼まれてやったわけでもないし。ご苦労様の代わりにあったかいコーヒーを淹れてくれるとか、そういう労い方は嬉しいなぁ思いました☕️
せっかく、日本人に生まれたのだから綺麗な日本語を使いたいな、もっと深く理解したいなとより思うようになりました。
私はその子に英語を教えたら、その子が私に日本語の素晴らしさを教えてくれたエピソードでした。
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