「Freight Train」ってどんな絵本?カラフルな列車が魅力の名作!
貨物列車がカラフルに、そして力強く走り抜ける絵本『Freight Train』🚂
言葉はとてもシンプルなのに、ページをめくるたびに音・色・スピード感があふれ出す名作です。
今回は、英語初心者さんにもぴったりのこの絵本の魅力と、実際のレッスンでの子どもたちの反応をご紹介します。
📖Book Info
- タイトル:Freight Train
- 作者:Donald Crews
- 出版社:Mulverry Books
- ページ数:24ページ
- 対象年齢:4-12歳
- 英語の難易度:★☆☆
絵本のあらすじ
車掌さんが乗る赤い貨物
お隣はオレンジのタンク
黄色のホッパー車
虹色に並んだ貨物列車
それから、それから…?
おすすめポイント3つ!
この絵本は1979年のアメリカの児童書の賞、コールデコット・オナー賞受賞作品🏆です。
シンプルな言葉・鮮やかな色・力強いリズム感で、幼児から英語初心者まで幅広く楽しめる名作絵本です。
① 色と乗り物の英語が自然に身につく!
各車両が色で紹介される構成で、「色(Colors)」+「乗り物(Vehicles)」の語彙を自然に習得できます。
例:
- red caboose(赤い車掌車)
- orange tank car(オレンジのタンク車)
途中から車両の色を子どもたちに言ってもらっても楽しい読み聞かせの時間になります。
② 音のリズムが心地よい、声に出したくなる文章
「A freight train. / Moving. / Going through tunnels. / Crossing trestles…」
と続く、短くてリズミカルな文が多く、読み聞かせやチャンツのような音読にも最適です。
絵の描写をシンプルな文で表現しているので、英語が分からなくても分かりやすい構成になっています。
③ スピードや空間の表現にも触れられる
「in darkness/ in daylight」「through tunnels/ by cities」など、
時間・場所の表現がさりげなく盛り込まれているのもポイント。
貨物列車が走り出すと、周りの景色が異なっても、列車だけが疾走感溢れる描画に変わります。
「Going, going」と進み、
最後のページは「gone.」 という文と蒸気機関車の蒸気だけが残るページで終わります。
この余韻の残し方が何回読んでもシビれますっ✨
📚レッスン中の子どもたちの姿
『Freight Train』の読み聞かせが終わると、子どもたちは一瞬キョトンとした表情。
👦🏻「え?終わったの?」
👧🏻「貨物列車はどこに行ったの?」
と、小さな声があちこちから聞こえてきました。
物語が突然終わるように感じたのか、子どもたちはその“余韻”に引き込まれていたようです。
はっきりとした「おしまい」の一言がなく、列車の旅がまだ続いているような不思議な終わり方。このオープンエンドなラストが、子どもたちの想像力をかき立てたのでしょう。
普段の絵本の読み聞かせでは、「ちゃんちゃん♪」と明確な結末があって、すっきりと物語が締まることが多いのですが、今回は少し違った印象。
そのせいか、いつもよりもじっくりとページを見つめ、静かに聞き入る子が多かったのが印象的でした。
シンプルな文と美しい色の連続、そして繰り返しの構成が、子どもたちの集中力と想像力を自然に引き出してくれたようです。
シンプルだから響く、子どもたちの心に残る一冊
『Freight Train』は、英語のリズムや語彙を楽しく身につけながら、色彩やスピード感も一緒に味わえる絵本です。
とくに英語を学びはじめたばかりの子どもたちには、視覚・聴覚両方から働きかける絵本としてとても効果的。
読むたびに違った発見がある、シンプルだけど奥深い一冊。
次のレッスンでは、どんな色の列車が子どもたちの想像の中を走り抜けるのでしょうか🚂✨
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