upsetという英単語は聞いたことはありますか?
私はカナダ🇨🇦留学するまで知らなかった単語です。
そして、意味を理解するまでに時間がかかった単語です。
でも、知っておくととっても便利で使い勝手が良い単語なのです!
upset の意味は?
スペルも簡単だし、単純な意味かなと思いがちですが、侮るなかれ!単純そうなものほど複雑ですよね〜😅
大きく分けて、3つの意味があります!
- ネガティブな感情。以下引用します。
動揺して、気が動転して、冷静を失って、取り乱して、ろうばいして、うろたえて、まごまごして、どぎまぎして、腹を立てて、憤慨して、おかんむりで、ブスッとして、くよくよして
英辞郎より引用
2. 胃の調子が悪い
3. 番狂せ
ここまできて、「え!?」と思った方。気持ちとっても分かります😭 ネガティブな感情の訳が幅広すぎるんです!憤慨するも、クヨクヨするも一緒の言葉で表現しちゃうの?ってことに驚きですよね。こんなに?多すぎる〜🤯。そしてこれを同じように使える便利な日本語がないので、日本人が苦手としてしまい、ここでちょっとつまづいてしまいます💦
upsetをネガティブな感情で使う時
upsetという単語はネイティブの人たちが使う頻出英単語です!本当によく使います!なぜならとても便利な言葉だからです。色々な意味合いで使いますが、共通していることはネガティブな感情として使うことです。そこから怒り😡なのか、悲しみ😔なのか、動揺😫しているのか、前後の会話から判断して意味を理解することが大切です。
- 怒りに近い時😡
→He showed up late. I’m upset. 彼が遅刻してきた。イラっとするわ! - 悲しみに近い時😔
→She had a car accident. I’m upset. 彼女が交通事故にあった。私、気が動転してる。 - 動揺に近い時😫
→I didn’t pass the exam. I’m upset. 試験に落ちちゃった。どうしよう…。
2番目の悲しみの例文は、実際に私のホストファミリーが使っていました。まだホストファミリーで生活し始めてから数日しか経っていない頃、朝からホストファミリーが泣いている声が聞こえました。ホストファミリーとの関係性が出来ていない中、私はどうしていいか分からず自分の部屋から出れずにいました。それを察したホストマザーが部屋に来て「親戚が交通事故とあったと今朝連絡があって、私たちとても動揺しているの。」と伝えに来てくれました。遠い土地で事故にあった親戚の安否や詳細が分からない中、sadやgriefではなく、そこにはなんとか助かってほしい希望からupsetという言葉が一番最適だったのだと思います。
upsetという単語は様々な意味を含み、会話の前後の流れで意味を判断しないといけないので、私は最初はとても難しい言葉に感じました。しかし、徐々に微妙な心情を表現してくれるとても使い勝手の良い言葉だと感じるようになりました。
ネガティブな感情、例えば怒りや悲しみなど一言で言い表せない、うまく言語化できない時ってありますよね。そんな時にupsetを使うとしっくりときます。最初は怒りの感情があったとしても、その感情を掘り下げていくと「実は悲しかったんだな」と感じることがあります。意外に怒りと悲しみは密接している感情だったりします。そういう時、upsetはどちらも意味するのでとてもしっくりくる言葉になります。また、日本語で「モヤモヤする。」と言う表現はupsetに近いなと感じることがあります。
とにかくネイティブの人はよくupsetを使います。いろんな場面で使われているupsetを意識して聞き取ることで、upsetの意味や使い方を徐々に体感していけると思います。
胃の具合に使うupsetとは…
感情を表現する時に使うupsetとは反対に、胃の不調を訴える時の使い方はとてもシンプルです!まず、使う体の器官は胃腸(ほとんど胃)です。例えば、頭や足などの不調には使えません。
- My stomach is upset. 胃がムカムカする。
- Milk upsets my stomach. 牛乳を飲むと胃の調子がおかしくなる。
胃が痛いのではなく、お腹がギュルギュルになるとか、胃がムカムカする、気持ち悪くなる時に使います。ちなみにupsetは動詞、名詞、形容詞のいずれかになります。
スポーツの場面で使う「番狂せ」
こちらはスポーツ観戦が好きな方は知っているかもしれません。格下が格上相手に勝つ時に使う「番狂せ」にupsetを使います。例えば、今年の9月にラグビー🏉のワールドカップがありましたが、日本でもラグビーファンが増えたきっかけになったのは、あの2015年のワールドカップ、日本🇯🇵が南アフリカ🇿🇦に勝ったことだと思います🏆
・It was the biggest upset in Japanese rugby history. それは日本ラグビーの歴史の中の大番狂せだった。
なぜ、学校では教えてくれない?
カナダに留学した当時「なんでこんなよく使う単語、誰も教えてくれなかったんだー💢」と八つ当たりしたくなることもありましたが、英語を色々な方向からちゃんと勉強していた人たちは出会っていた言葉かもしれません。
学校で習う英語の多くは、”文章にする”のに困らない正しい英語。反対にupsetは口語でよく使うが、かしこまった文章ではあまり使わない単語。日本人が英語に対して苦手意識があるのは、この口語英語を得意としていないことが理由の一つかもしれません。
読み書きの英語は得意だけれど、ドラマや映画などの英語は難しいと感じている方は口語英語を意識的に勉強してみると意外と知らない単語がたくさんあるかもしれません。
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