UP, DOWN, AND AROUND

子どもたちにとって、英語のレッスンは「覚える」よりも「感じる」ことが大切だと感じています。
リズムに乗って、声に出して、体を動かして――
そんな“体験型の英語絵本”にぴったりなのが、今回ご紹介する『Up, Down, and Around』です。

野菜が「上に」「下に」「ぐるぐる」と育つ様子を、
繰り返しの言葉と楽しいイラストで描いたこの絵本。
英語が初めての子にも、絵本が好きな子にも、きっと楽しんでもらえる一冊です📚🌽

絵本のあらすじ

土の中に真っ直ぐ掘って、種を植えるよ。
どんなふうに育つか見てみよう。

とうもろこしは上に育つ
人参は下に育つ
きゅうりはぐるぐる育つよ。

それから、それから…？

おすすめポイント3つ！

繰り返しの言葉、リズミカルな文、そしてカラフルなイラスト。
『Up, Down, and Around』は、小さなお子さんでも思わず夢中になる絵本です。
英語の導入にもぴったりな、この絵本の魅力を3つに絞ってご紹介します！

①シンプルな繰り返しで語彙が自然に身につく

この絵本は、野菜の成長のしかたを
“Up（上に）” “Down（下に）” “Around（ぐるぐる）” の3つの表現で紹介しています。

例えば…

“Corn grows up.
Carrots grow down.
Cucumbers climb around and around.”

同じパターンが繰り返されることで、
英語初心者の子どもたちにも「聞き取れた！」「言えた！」の達成感が生まれます✨

この３つの単語がいろいろな野菜を通して学ぶことができます。特にaroundの野菜のツタがぐるぐると巻きつく様子は躍動感があって楽しい🥒

②体を動かしながら読むアクティブ絵本！

「Up!」「Down!」「Around!」の言葉にあわせて、体を動かしてジェスチャー付きで読むと、とっても楽しい🎵

• Up 👉 両手を上にあげる
• Down 👉 しゃがむ
• Around 👉 ぐるぐる回る

英語＋運動の組み合わせで、子どもたちの記憶にも深く残ります！

③野菜の成長が学べる “食育 × 英語” 絵本

コーン🌽やにんじん🥕、きゅうり🥒など、身近な野菜がどんなふうに育つのかがビジュアルで理解できる構成。

この絵本の面白さは、虫🐛🐞もたくさん描かれていること。野菜の葉っぱを虫がかじっていたり、土の中にはまだ冬眠している虫が眠ったりしています。見えない土の中でも野菜が生き生きと育っている様子が伝わります。

この絵本を読んだ時期は子どもたちも幼稚園や小学校でいろいろな野菜を植えたりしている時期でした。「今日、幼稚園でトマト🍅植えたよ！」「おうちの庭にもある！」という声も✨

レッスン中の子どもたちの姿

この絵本を読んだ前の週のレッスンテーマは「Bugs（虫）」でした。
ちょうど、アリ🐜やてんとう虫🐞、ハチ🐝などの名前を英語で学んだばかり。
だからこそ、この絵本に登場する野菜や虫たちに、子どもたちはすぐに反応してくれました。

読み聞かせの中でアリが登場すると、ある子が嬉しそうに「Ants!」と指をさして叫びました。
別の子は少し考え込みながら、「てんとう虫って…なんて言うんだっけ？」と前の週の記憶をたどる様子。
まさに“復習が自然に起きる瞬間”を、目の前で感じられる時間になりました。

さらに印象的だったのは、「Up, Down, and Around」のフレーズの繰り返し。
最初は聞いているだけだった子どもたちが、何度か出てくるうちに自然と口をそろえて
「Up!」「Down!」「Around!」と声に出すように。

一人の子が「アップ！ダウン！アラウンド！」と楽しそうに体を動かしはじめると、
他の子たちも次々とまねして、読み聞かせがまるでダンスの時間のように。
声と動きが連動することで、絵本の言葉が身体の中に染み込んでいくような感覚がありました。

英語絵本を通して、ただ「読む」だけでなく、前週の学びがつながり、言葉が生きたものとして子どもたちの中に残っていく。
そんな瞬間を感じられるレッスンでした。

英語の楽しさを「育てる」一冊

『Up, Down, and Around』は、言葉のリズムや体の動き、自然への興味が自然と引き出される絵本です。
「英語を教える」のではなく、「英語で一緒に遊ぶ・感じる」そんな時間を作ってくれます。

子どもたちは楽しみながら、“Up（上）”“Down（下）”“Around（ぐるぐる）”という語彙を身につけ、野菜の成長にも目を向けるように。
日常の何気ない場面に、英語がそっと寄り添うような、そんな種まきができる一冊です。

おうち英語にも、ぜひ取り入れてみてくださいね🌽📘🌱