今回は、物を大切にする心と、ユダヤ文化の温かさを感じられる絵本『Joseph Had a Little Overcoat』をご紹介します。英語学習にもぴったりの、繰り返しが楽しいこの作品の魅力をたっぷりお伝えします!
『Joseph Had a Little Overcoat』作:Simms Taback 出版社:PUFFIN
🔤英語難易度:★★☆
📕絵本の長さ:40ページ
💡こんな人にオススメ:英語を楽しく学びたい方、物を大切にする心を育みたい方
ヨセフさんはオーバーコートを持っていました。着古してボロボロになってしまいました。
そこでヨセフさんはジャケットに作り直ししてお祭りに行きました。
ヨセフさんはジャケットを持っていました。着古してボロボロになってしまいました。
そこでヨセフさんはベストに作り直して、甥の結婚式で踊りました。
それから、それから…?
絵本のあらすじ
ヨセフさんはオーバーコートを持っていましたが、着古してボロボロに。
そこで、ジャケットに作り直してお祭りに出かけます。
さらにジャケットも古くなり、今度はベストに仕立て直し、甥の結婚式で踊りました。
ベストが古くなったらマフラーに変身。男性コーラス隊で歌います。
それから、それから…?
シンプルながら深い魅力がたくさん!
🎖️ コールデコット賞受賞作
アメリカで最も権威のある児童書賞のひとつ、コールデコット賞を受賞。
仙台市の図書館でも英語版・日本語版の両方が借りられます!
🎵 リズムよく繰り返されるストーリー
・同じパターンの繰り返しなので、英語初心者のお子さんにも理解しやすい構成。
・”It got old and worn“(着古してボロボロになってしまいました)という表現が何度も登場し、自然と英語のフレーズが身につきます。
🕳️ 楽しいしかけ絵本
・ページには「穴あき」の仕掛けがあり、次に出てくるアイテムを想像しながら楽しめます。
・最後の小さなボタンまできちんとデザインされ、細部まで手抜きなし!
💬 前向きなメッセージ
・物を大切に使い続けるだけでなく、「何もないところからでも何かを作り出せる」ポジティブなメッセージを伝えています。
・作者Simms Tabackはユダヤ系アメリカ人。この絵本は、彼が幼少期に親しんだユダヤ民話をベースに作られました。
・特に「古いものに価値を見出す」「小さな幸せを大切にする」価値観は、ユダヤ文化に根付いたものです。
クライマックスでボタンを失ったとき、子どもたちは「もう無理!」「新しいの買えばいいのに!」と反応。ページをめくって、「そんなアイディアがあったのか!」と驚きます。
この絵本を通して、日本ではなかなか触れる機会の少ないユダヤ文化にも自然に親しむことができます。登場人物の服装や結婚式の様子からも文化の雰囲気が感じられるので、観察してみるのもおすすめです。
ボロボロになったオーバーコートから生まれる希望あふれる物語。シンプルながら深い魅力がたくさん!大人も楽しめる一冊です。

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