今日は8月😎最終日。いよいよ明日から9月🍂ですね。
夏の疲れ、たまっていませんか?お昼寝でもしてスッキリしたいです💤
今日紹介したい絵本はこちら!
『HUSH! A Thai Lullaby』 作:Minfong Ho 絵:Holly Meade
「シーッ!風の中で鳴いているのは誰?」今、赤ちゃん寝たばかりなの。
絵本のあらすじ
「Hush!(シーッ!)風の中で鳴いているのは誰?」
「ウィーウィー」小さな蚊🦟
「蚊さん、蚊さん、来ないでね、赤ちゃんが寝たばかりなの。蚊さん、蚊さん、泣かないで、赤ちゃんがすぐそばで寝ているの。」
「Hush!(シーッ!)天井裏で鳴いているのは誰?」
「タッガー タッガー」長い尻尾のトカゲ🦎
「トカゲさん、トカゲさん、来ないでね、赤ちゃんが寝たばかりなの。トカゲさん、トカゲさん、泣かないで、赤ちゃんがすぐそばで寝ているの。」
黒いネコ🐈⬛
灰色のネズミ🐀
緑のカエル🐸
泥だらけのブタ🐖
白いアヒル🪿
テナガザル🐒
年老いた水牛🐃
大きなゾウ🐘
やっとしんと静まり返った。
お母さんは窓辺でうたた寝💤
木の上には、お月様🌕
何も音はしない
赤ちゃんだけは起きちゃったけどね。おめめがぱっちり開いてる!
東南アジアのゆったりとした時間に心地よく・・・
この作者は中華系アメリカ人ですが、幼少期をタイで過ごした方です。この絵本はアメリカの児童書の賞、コールデコット賞に選ばれています。
サブタイトルは「A Thai Lullaby タイの子守唄」とあります。絵本の舞台はタイの片田舎で、高床式の家、お米の貯蔵庫、家畜や動物達がまわりに住んでいて、ゆったりとした雰囲気が伝わってきます。
ハンモックの中で寝たばかりの赤ん坊を起こすまいと、お母さんが騒がしい虫や動物達に優しく語りかけ、やっと静まり返った頃にはお母さんが寝てしまい、赤ん坊が起きてしまうというオチの話です。
次から次へと音を立てる虫や動物達にお母さんは翻弄され、「Hush!」と語りに行きます。その背後で赤ちゃんが起き出して、ハンモックから出たりしているのですが、お母さんは全く気づきません。
お母さんが動物達に語りかける口調はrhyming(韻を踏む表現)になっていて、とても柔らかくて心地良い文章です。
- weeping ⇔ sleeping
- cry ⇔ nearby
虫や動物は、最初は蚊から始まり、だんだんと大きくなっていき、しまいにはゾウにまで「Hush!」と話しかけに行きます。動物の鳴き声も英語でも日本語でもなく、タイならではの表現で鳴き声を再現していて、それもとても面白いです。
絵も文章もとても柔らかくて、お母さんの赤ちゃんへの愛情がじんわりと伝わってくる絵本です。最後、安心したように寝てしまったお母さんに「お疲れ様」とブランケットをかけてあげたくなります。
どこか懐かしく感じるのは、同じアジア圏のタイが舞台だからでしょうか。ハンモックに揺られながら、遠くで聞こえる虫や動物の鳴き声を聴きながらゆっくりお昼寝したいなぁ💤
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