みなさん、「How are you feeling?」ならぬ、「How are you peeling?」
この本はずっと待ち望んでいて、やっと昨日届きました!
今日紹介したい本はこちら!
『HOW ARE YOU PEELING? Foods with Moods』作:Saxton Freymann / Joost Elffers
どんな気分?怒った顔のピーマン、優しい顔のトマト。それからそれから・・・。
いろんな野菜にこんなに表情があったなんて!
この本は「How are you Feeling?」を「How are you peeling?」にかけて、色々な野菜の形から感情を表現している本です。
写真絵本です。裏の説明書きによると、本物の野菜を使っていて、シンプルなナイフで彫っているそうです。目はblack eyed peasと言う豆を使って仕立てています。このような豆です↓
口の部分の赤みはビートと言う野菜の果汁で染めているそうです。
面白い形をした野菜は、時に規格外として商品から外れてしまうこともあります。この本はいろんな野菜の形をうまく利用して、たくさんの感情を表現していてとても面白いです。
ぐにゃりと曲がったところが、愉快そうな顔をとてもよく表現していたり、怖くて怯えている顔を表現していたりします。
普通のオレンジでさえ、ヘタの周りのシワによっては気難しそうにも見えたり、心配してそうにも見えます。
長ネギの根っこの部分を利用してワイルドな髪型だったり、スキっとした角刈りみたいだったり。笑
人間以上に感情豊かな気持ちを表現しています。
一歩踏み込んだ感情表現
この本の好きなところは、幸せ、怒り、悲しみだけじゃない、一歩踏み込んだ感情表現を促してくれるところです。
「誰かが遅刻して、待たなきゃいけない時、どんな気持ち?退屈?イライラ?心配?不機嫌?」
「誰かに意地悪されたら、どんな気持ち?ビクビク?強く出れる?それともその中間くらい?」
「君が怒ったら、ふくれっつらになる?めそめそする?泣く?叫ぶ?大声で騒ぐ?」
本当に、人の感情って複雑です。一言で言い表せない。
怒りでも、悲しみの怒り、憤りの怒り、色々あります。
恥ずかしさも、羞恥心なのか、罰が悪いのか・・・。
この本は最後に「気持ちをちゃんと表現している?」と問いかけています。
「君の気持ちを分かったもらえたら、友達がいるってことだよ。それっていいよね。」と終わります。
私はこども園で働いていた時に、バチバチに感情をぶつけ合っている子どもをみて、ふと「いいなぁ!」と羨ましく思ったことがあります。
子どものうちから見えない圧力や勢いに負けて、悲しいのに、苦笑いしてしまったり、嫌な気持ちなのに怒らずにいたりなんてしないで欲しいなと思います。
感情をコントロールすることと、感情に蓋をすることは違います。この本はいろんな複雑な気持ちを受け止めてくれるとても安心感のある本です。
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