今日紹介したい絵本はこちらです。
『BENNY’S PENNIES』作:Pat Brisson 絵:Bob Barner 出版社:Dragonfly Books
ベニー・マクブライドは5つのピカピカのペニーを持っているよ。
「何を買おうかな?」
それから、それから……?
絵本のあらすじ
ベニー・マクブライド👦🏼は5つのピカピカのペニーを持っているよ。
「何を買おうかな?」
「何か綺麗なものを買ってきて。」とお母さん👩🏼🦰
「何か美味しそうなものを。」と弟🧒🏼
「何か身につけるものを。」と妹👧🏼
「ワンワン!」とイヌ🐶
「ニャーオ!」とネコ🐱
「OK。そうするよ。」とベニー・マクブライドは5つのピカピカのペニーを持って、朝の光の中をずんずんを歩いていく。
それから、それから……。
贈り物を選ぶ楽しさを味わって
主人公のベニー👦🏼が、家族のために特別な贈り物を買うためにペニーを使っていくお話で、絆や思いやりの心をテーマにしています。子どもたちに「誰かのために考える喜び」を教えてくれるストーリーです。
ペニーとは1セントの通称で、日本円で1円ぐらいの感覚です。(為替や円高うんぬんは置いておいて……。)
この絵本の素敵なところは、1円で素敵な買い物を出来るところです。
それにはベニー👦🏼が自分の足で近所を歩き回り、家族それぞれの喜ぶものを探しているからこそ辿り着ける贈り物です。そしてそのベニー👦🏼の気持ちに答えてくれる近所の親切な人たちとの出会いがあります。
リズミカルで繰り返しの多い文章です。rhyming(韻を踏む表現のこと)が多く英語学習にもおすすめです。
- Benny’s pennies タイトルから韻を踏んでいますね。
- “Yes, I will,” said Mrs. Hill.
- “You’re quite a shopper,” said Mr. Hopper.
- “It’s a deal,” said Mr. Beal.
ストーリーの中では、5枚持っていたピカピカのペニーが贈り物を引き換えに一枚ずつ減っていきます。それが繰り返され、最後はペニーは一つ残らず、代わりに5つの贈り物になります。自然と数の概念を学ぶことができます。
お金に関する絵本は難しいものが多いのですが、この絵本は内容がシンプルなので英語学習をしながらお金について学べます。
絵は貼り絵のコラージュです。温かみがあり立体感があります。
『Benny’s Pennies』はシンプルなストーリー、教育性、温かみのある絵で魅力的な絵本です。親子で楽しみながら、大切な価値観を自然に学ぶことができる一冊としておすすめします!
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