そろそろ、節分ですね。スーパーなどにも鬼のお面とともに大豆やピーナツが売り出されました。
今日紹介したい本は日本の絵本です。節分の前後にお子さんと一緒に楽しんでもらいたい本です。
『おめんです』作:いしかわこうじ
仕掛け絵本です。こわ〜い鬼さんのおめんをかぶっているのはだあれ?面白いひょっとこのおめんをかぶっていうのはだあれ? そこには可愛い動物たちが・・・
子どもたちが大好きな仕掛け絵本です。あっと驚く面白さだけでなく、お面を被っているのは、どんな動物かな?と想像したり、当てごっこしながら読むのが楽しいですね。
この絵本は大人気で大型絵本にもなっているし、シリーズ3まで出ています。
原色が多く、はっきりした色合いの絵なので、低年齢児👶🏻が好みます。こども園で0歳児の担任だった時に、この絵本を読んだら子どもたちは大喜びでした。最初はちょっと驚いて、次は不思議そうに、そして最後が大喜び。そんな感じで、お面の概念を子どもたちなりに理解してきて、自分でお面に顔を重ねてみたり、友達がお面に顔を重ねるのをみて、その変身する姿を楽しんでいました。子どもは本当にスポンジのようにいろんなことを吸収していきますね。
この絵本のお面は鬼やだるま、おたふく、きつねなど日本の昔からある面が登場します。鬼の怖い表情、ひょっとこの面白い表情、おたふくの柔らかい優しい表情、きつねのすました無機質な表情、まじまじとみると面白い表現だなぁと思います。
コロナ禍が長く続き、今の子ども達はマスクをしていない状態で関わりを持つのは同居している家族ぐらいかもしれません。顔の表情は喜怒哀楽が伝わる一番大切な部分です。けれど今の子ども達はマスクをした顔からの目の表情と声色とボディランゲージから読み取るしかありません。
だからこそ、顔がクローズアップされたお面のこの絵本のありがたさを感じます。早くマスクを外してたくさんの表情を見れる日が来ますように✨
カナダ🇨🇦で幼児教育を学んでいる時に、節分の時期に幼稚園で実習をしていました。豆まきをして、子ども達がそれぞれお面作りをしたら面白いと思って活動を企画しましたが、実習担当の先生に却下されてしまいました。怖い鬼が出てきたり、鬼に向けて豆を投げつけたり、今考えてみれば、文化が分からなければ理解されるのは難しい企画です。しかも、鬼はdemonと訳して説明しましたが、demonは悪魔とかそういった類のことです。そこは敬虔なキリスト系の幼稚園⛪️だったので、もしそんな活動をしていたら保護者から苦情の嵐だったでしょう。。。止めてもらって良かった!文化の交流は楽しく学ぶところは沢山あるけれど、色々な側面で配慮が必要ですね。
自国の文化や伝統は受け継ぎ、子ども達の心の中にも育んでいけるようにしていきたいですね。保育士専門学校時代に大好きだった絵本の授業。その中で先生がウルトラマンのまげは侍からきていて、顔は能面や仏像からきていると教えてくれました。子ども達から何十年とヒーローとして愛されているウルトラマンが能面を参考にしているとは!こんなふうに伝統文化が現代に溶け込んでいたんですね!無表情のはずなのに、勇ましく見えたり、悲しそうに見えたり、場面やコチラの心の持ちようで表情の見え方が違う、不思議ですね〜!奥が深い!
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