今日のおすすめ絵本は工事現場のはたらくクルマです。
『Tip Tip Dig Dig』作:Emma Garcia 出版社:Boxer Books
見て!(土地が)ぐちゃぐちゃになってる!何ができるかな?
絵本のあらすじ
見て!ぐちゃぐちゃになってる!何ができるかな?
大きな木🌳が根こそぎ倒れ、タイヤ🛞や大きな岩🪨が転がっています。ガラクタもたくさん散らばっています。
ショベルカーで掘っていくよ
ミキサー車でぐるぐる回すよ
みんなで何をしたかな?出来上がったのは…?
はたらくクルマの色々な音が聞こえるよ。
はたらくクルマ、日本でも大ファンの子どもたちが大勢いますね。この絵本はオノマトペ🎶で楽しく賑やかにはたらくクルマの様子を学べる絵本です。
この絵本はシリーズで出ていて、他は工具🛠️、乗り物🚗、蒸気機関車🚂など出ています。どれもオノマトペ🎶で楽しい音がたくさん聞こえる絵本です。
この絵本では、ショベルカー、ミキサー車、クレーン車、ダンプカー、ブルドーザー、ロードローラーが出てきます。
ショベルカーのこう書いてあります。
With the digger we can Dig Dig Dig
『Tip Tip Dig Dig』より引用
あえて直訳するのなら「ショベルカーで掘る掘る掘る」 でも、このDig Dig Digは「掘る」の動詞としての扱いではなく、オノマトペ🎶として「グッ グッ グッ」のような土を掘る時の音を表現していると思います。
このような文章で、他のはたらくクルマもにぎやかで楽しい音が聞こえてきます。
digとは掘ること。ショベルカーはdiggerと言います。この絵本では「動詞+er」がはたらくクルマの名称になっている車が多く登場します。はたらくクルマと動作が連動するため、私のようなはたらくクルマではない人でも覚えやすいです。(なんか機械系の横文字に弱くって💦という方に)
すごくシンプルで簡単な文章ですが、実は学習ポイントがたくさんあります。
例えば、先に例に出したミキサー車は、絵本の中盤、こんな文章で再び登場します。
So the digger digs a hole
『Tip Tip Dig Dig』より引用
訳すなら「そしてショベルカーは穴を掘る」
現在形の文章ですね。
そして最後の方のページはこう書いてあります。
We dug.
『Tip Tip Dig Dig』より引用
訳すなら「穴を掘った」
過去形になっています。他のはたらくクルマはmixedなど動詞の原形にedをついただけの過去形です。
対象年齢は幼児向けの絵本ですが、文章は中学校で文法を習い始めた中学生にも分かりやすく文法を教えることができる絵本かもしれません。
三単現、不規則動詞…😮💨🌀 「あぁ〜!」と思わずため息が出てしまいそうです。私はすごく英語が苦手だったので中学生の時にここでもつまづきました。頭でこれらのルールを知っておくのも大切ですが、たくさん英語を音読して「We digged.」と言ってしまったら「あれ?なんか変だな?」と違和感を感じるようになればいいですよね。
この絵本は最後のページが素敵です。ぐちゃぐちゃだった土地ははたらくクルマたちの活躍でとても素敵な場所に変身しました✨
コメント