乳歯が抜けるって子どもの頃の一大イベントですよね!
今日紹介したい絵本はこちらです。
『NATASHA WING’S The Night Before the Tooth Fairy』作:Natasha Wing 絵:Johansen Newman 出版社:Grosset & Dunlap
それは歯の妖精が僕の歯を取りにくる前の晩のこと、歯がグラグラしてからずっとずっと楽しみにしていたんだ。それから、それから…。
絵本のあらすじ
それは歯の妖精🧚♀️が僕の歯🦷を取りにくる前の晩のこと、歯🦷がグラグラしてからずっとずっと楽しみにしていたんだ。
僕の下の歯🦷がグラグラしているんだ。
今夜がその時なんだ。
歯🦷が抜ける時なんだ。
僕は長いこと歯🦷をグラグラ揺らしてみたり、触ってみたりした。
お母さんが「一口かじってみなよ。」とりんご🍎をくれた。
「いやだよ!歯🦷も一緒に飲み込んじゃったら、今夜あの人が来てくれないじゃないか!」
お父さんは「ドアノブと糸でぐいって引っ張ってみよう」と言った。
「絶対に嫌だ!そんなことしないでよ。」
その時、僕の赤ちゃんの弟👶🏼が猫🐈にいたずらして、その猫🐈が犬🐕を怖がらせて、その犬🐕が僕に飛びかかって来て、その拍子に僕の歯🦷は飛んでいった!そして弟がハイハイしていた歯🦷を見つけてくれた。
それから急いで鏡を見に行った。どうなってたと思う?歯🦷があったところが凹んでた。
できた隙間にストローを入れて飲み物🥤を飲むことだって出来るんだぜ!
噴水みたいに水を歯の隙間から噴き出す⛲️ことだって出来るんだぜ!
さあ、寝る時間。僕の抜けた歯🦷は枕の下に大事に置いておいた。歯の妖精🧚♀️がもうすぐ来るからね。
目を閉じると妖精の世界🧚♀️が頭の中でぐるぐる。そして…!
世界で異なる言い伝えや風習
皆さんは歯が抜けたらどうしていますか?
私が子どもの頃は、上の歯が抜けたら床下へ、下の歯が抜けたら屋根の上に投げていました。現在は歯🦷のケースに入れて保存するご家庭が増えているようですね。
こんなかわいい乳歯ケースを雑貨屋さんなどでよく見かけるようになりました。
北米ではtooth fairy🧚♀️という歯の妖精🧚♀️がいます。〜歯🦷が抜けると子どもたちは枕の下に歯🦷を置いて寝ます。朝起きると歯🦷を取りに来た歯の妖精🧚♀️がお金💵を代わりに置いていく〜という言い伝えがあります。
なので子どもたちにとっては歯🦷が抜けるということが歯の妖精🧚♀️がくるビッグイベントなのです!
乳歯が抜けたら、どうするか? 世界中で様々な言い伝えがあって、それを紹介している絵本があります。
歯の妖精🧚♀️の代わりにネズミ🐭が来てお金を置いていく国もあれば、
日本🇯🇵のように屋根に歯🦷を投げる国もあれば、
太陽🌞に向かって歯🦷を投げたり、
新しい歯🦷が真っ直ぐに生えるように、真っ直ぐな木🌲のそばに埋めてその木の周りで踊ったり、
この絵本によるとドイツ🇩🇪は何もしないそうです 笑
こうやって世界中の言い伝えや風習を知るのは面白いですね!
話をこの絵本に戻すと、私がこの絵本を選んだ理由が2つあります。
- 歯の妖精🧚♀️のこと説明していること
- 王道の歯🦷の抜き方を紹介していること:りんごを食べる🍎、ドア🚪を利用する
私が留学していたカナダ🇨🇦では、りんご🍎は日本のように皮を剥いて6等分にカットして爪楊枝やフォークで…という食べ方はしません。日本よりも一回り小さいサイズのりんご🍎を洗わずにキュキュキュとジーンズ👖で拭いてガブリとかぶり付きます。なので、歯が抜けやすいんでしょう。笑
そしてもう一つの王道の歯の抜き方はドアノブ🚪を利用します。ドアノブに糸をくくり付け、抜きたい歯と繋ぎます。そしてドアを閉めた拍子に歯が抜けるという仕組みです。これってダイナミック過ぎるし、怖過ぎる!昔ながらの歯の抜き方です。
私がカナダ🇨🇦でホームステイしていた時も小学生の男の子が2人いたので、歯🦷が抜けるタイミングが幾度かありました。ドアノブを使った抜き方はホスト父👨🏻🦰がやろうとしましたが、子どもが「やっぱりできないっ怖いっ😭」となっていました。そうですよね…。
この絵本では、主人公の男の子👦🏻は無事、歯の妖精🧚♀️が置いていったお金💵をゲットします。思わず嬉しくて両親を起こしにいくのですが、赤ちゃんの弟👶🏼も起きて泣いてしまいます。
でもその泣くわけが分かります。なんと弟には初めての歯🦷が生えていたのです。
お兄ちゃん👦🏻の歯🦷が抜けたその日、弟👶🏼には新しい歯🦷生えるという終わり方がなんとも素敵です✨
この絵本の作者Natasha Wingはたくさんの本がシリーズとして出版されています。『The Night Before 〜イベント〜』というタイトルでイベントごとの前の晩からの様子が分かる絵本になっています。日本にはないイベントごとや祝日を知るには、丁寧に説明してくれるのでとても良い絵本シリーズです。ただ、少し文章は長く少し難しいので、子どもの英語の習熟度によっては補足説明が必要かもしれません。絵を描いている方はそれぞれ違います。
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