今日紹介したい本はこちら!日本でも大人気の絵本です!
『HARRY the Dirty Dog』作:Gene Zion 絵:Margaret Bloy Graham
『どろんこハリー』訳:わたなべ しげお
ハリーは黒ぶちのある白い犬。なんでも好きだけど、お風呂だけは大っ嫌い!お風呂の準備をしている音を聞いて家を逃げ出して・・・。
絵本のあらすじ
ハリーは黒ぶちの白い犬。なんでも好きだけど、お風呂だけは大っ嫌い!
ある日、お風呂の準備をしている音を聞いて・・・体を洗うブラシを庭に埋めて家から逃げ出してしまう!
工事現場で遊んで、体がどろんこになって。
蒸気機関車が通る道で遊んで、さらに体がどろんこになって。
他の犬たちと鬼ごっこをして、さらにどろだらけ。
石炭のトラックで遊んで、さらにまっくろ!もう黒ぶちの白い犬ではなくて、白ぶちの黒い犬になっちゃった!
ハリーの家族は心配してるかな?なんだか疲れたし、お腹も減ってきちゃったハリー。家に帰ります。
家についても家族はハリーだって気付いてくれません。それどころか「ハリーどこに行ったか知らない?」と探しています。
ハリーが得意なひっくりがえったりゴロゴロしたり、死んだふりをする真似をしても全く気付いてくれません。
ハリーはあきらめようとしたその時!ブラシのことを思い出します!
ブラシを掘りおこして、口に咥えて大嫌いなお風呂のバスタブに一目散!
子どもたちに体を洗ってもらううちに、どろんこが取れてハリーだと気付いてもらえました!
「ハリーだ!ハリーだ!」家族も大喜び!ハリーもとっても幸せ!丁寧にブラシでとかしてもらったあとはいつもの黒ぶちの白い犬のハリーに戻りました。
うちって良いなぁ!ご飯を食べた後はぐっすり眠りました、体を洗うブラシは枕の下に隠して・・・。
やっぱり名作!今でも大人気の絵本
この絵本の表紙は本屋さんで見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?50年以上もずっと愛され続けている本です
原著は1956年に白黒版で出版され、2002年に、原著で絵を担当したグレアム自身によって色彩を加えられた版が再版された。
ウィキペディアより引用
最初は白黒で出版されていたようです。なのでハリーは”white dog with black spots“から”black dog with white spots“になったと表現されているんですね。
この短い絵本の中に、幼児版映画のような起承転結が含まれているストーリーです。なので子どもたち読みても一緒にワクワクハラハラして最後は安心して一件落着〜😌となるところが共感を得るのでしょうね。
お風呂が嫌いだからって家を逃げ出したハリー。最初は楽しくて楽しくて、どろんこになるまで遊び回っていますが、ふと我に返り、寂しくなります。なんで寂しくなる時ってお腹が空いた時なんだろう・・・。家であったかいご飯食べたいなぁってなりますよね🫕
家に帰っても家族は誰も気付いてはくれない。。。もう寂しさMAX!ハリーはあきらめかけた時、庭に埋めたブラシを思い出して、あれほど大嫌いだったお風呂に向かって一目散に走り、体を洗って!とお願いします。大嫌いだったお風呂の時間がこれほど安心する時間となったことはないでしょう。
読者も最後のページのゆったりと安心した表情のハリーを見て「あ〜良かった!」と胸をなでおろします。この場面が、子どもたちがお父さん、お母さんのもとに帰った時に感じる安堵感と似ているのでしょう。
これから夏休みが始まります。初めて親戚のうちに子どもたちだけで泊まりに行ったり、こども園や幼稚園ではお泊まり保育があったり、子どもたちは冒険をする機会があるかもしれません。ハラハラドキドキを味わった後、お父さん、お母さんのもとに帰った時はきっとハリーのようにホッとするのでしょうね。
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