皆さんは小さい頃、スイカの種を飲み込んでしまって、いろんな噂や呪いを信じて怖くなったことありますか?
私はこの本を読んだ時、そんな小さい頃の記憶がまざまざと蘇りました。
今日紹介したい本はこちら!
『THE WATERMELON SEED』 作:GREG PIZZOLI
『すいかのたね』訳:みやさか ひろみ
僕はスイカがだーいすき!もぐもぐもぐもぐ。ゴックン!・・・すいかのたね飲み込んじゃった!
絵本のあらすじ
この本は2014年にドクター・スース賞を受賞しています。ドクター・スースとはアメリカで有名な絵本作家です。
僕、スイカ🍉だーいすき!
ちっちゃい赤ちゃんワニの時からずっと好きな食べ物!
朝食に食べるのも好きだし!
昼食に食べるのも好き!
夕食に厚切りもいいな・・・
そしてデザートにも最高!
スイカ🍉だーいすき!
ゴクリ
今飲み込んじゃった?
スイカ🍉の種を飲み込んじゃった!
お腹の中で育っちゃう!そのうち耳からツタが生えてくる!
お腹も大きくなって、僕の肌の色もピンクになっちゃう!
誰か、たーすーけーてー!
グルル、グルル。
なんてこった!
お腹の中で大きくなっているのを感じる!
なんか、お腹の中がゴロゴロする・・・
ゲフーーー!
あ、タネだ。
危ないところだった!もうスイカ🍉は食べないよ。
一生ね!
ちょっと、一口ぐらいだったらいいかな。もぐもぐもぐ!
迷信を信じる子どもたち。
私はこの本を読んだ時、なぜか夏休みの学校のプールに通う道のりを思い出しました。夏休み、毎日毎日スイカ🍉を食べて、プールに通う道のりで、誰からともなく友達とスイカ🍉の話をし出して、種を飲み込んじゃうとお腹の中で育つとか育たないとか。そんな話をしながら通った思い出があります。
夏休み中、親戚で集まっていとこのお姉ちゃんとかお兄ちゃんにスイカ🍉の迷信めいた話をされたのを(あちらは小さい子どもをからかっている)本気にして、それをまた学校の友達に教え合い、また飽きずにやんややんやとスイカ🍉の話をしていました。
なぜ、メロン🍈でもさくらんぼ🍒でもなく、スイカ🍉なんだろう・・・?しかもこの迷信が日本共通ではなく、全世界共通だったとは!笑
この迷信を純粋に信じていた頃は、間違って種を食べてしまわないように、お箸を使いながら種を一粒たりとも残らず取り除き、穴ボコだらけになったスイカ🍉を食べたりもしていました。親に行儀が悪いと怒られても、お腹の中でスイカ🍉を育てるわけにはいきません!必死でした!
この主人公のワニはウキウキでスイカ🍉を食べていたのに、種を飲み込んでしまった途端不安そうな表情がとっても可愛い。思わず「わかるわかる!こんな気持ちになったわ!」と共感しながら読みました。
読みやすい簡単な絵本ですが、英語の表現で勉強になるフレーズが結構あります!
- chomp! :ムシャムシャ食べる
- slurp!:ズルズル音を立てて飲み込む音
- teeny, tiny:ちっちゃい。teeny, tinyは続けて一緒に使います。
- gulp:ゴクリ
- grumble grumble:ゴロゴロ音が鳴っている様子
- It’s happening right now!:今まさに起こっているの!これもよく使う表現です。強調したい時などに使います。
- burp:ゲップをするときの音
- That was too close!:危ないところだった! 惜しかった!ギリギリセーフ!もう少しでやばかった!など前後の状況でニュアンスが少し変わります。よく使う表現です。
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