The Snowy Day

絵本

今日はいよいよ大晦日!
私の住む仙台では例年には珍しく12月に雪が降ったり、今年の冬はいつもより寒い気がします。

それでも、子どもの頃と比べたら、かまくらや雪だるまを作れるほどの雪が降ることは少なくなりました。冬休み中に読んで欲しい絵本を紹介します!

THE SNOWY DAY』作者:Ezra Jack Keats 出版社:Viking

ある冬の日、ピーターは起きて窓の外を見ました。
雪が夜の間積もったようです。
見えるところ全てが雪の世界。
それから、それから……。

絵本のあらすじ

ある冬の日、ピーターは起きて窓の外を見ました。
夜の間、雪が積もったようです。
見える全てが雪の世界。

ピーターは雪の上で足跡をつけたり、木の棒で枝の雪を落としたり雪遊びを楽しみます。
雪を持ち帰ろうとポケットに雪玉を入れて持ち帰りますが…。

それから、それから……?

子どもの頃の原風景を思い出させてくれる一冊

この絵本はアメリカ🇺🇸の児童書の賞🏆コールデコット受賞作品です。この絵本の初版は1962年で、当時は珍しかったアフリカ系アメリカ人を主人公にした作品です。その意義を理解するのは日本人には少し難しいかもしれませんが、非常に画期的な快挙でした。

多くの洋書の絵本に触れてきましたが、今でもアフリカ系アメリカ人が主人公の作品は少ないです。私はこの絵本をそんな背景を知らずに読みましたが、素晴らしい絵本です。普遍的なテーマの絵本は、子どもにも大人にも長く支持される魅力があります。この絵本は雪国出身のの私にとって、子どもの頃の原風景を思い出させてくれる一冊です。

朝起きて、カーテンを開ける瞬間広がる雪景色❄️
朝ごはんも早々に切り上げ、スノースーツを着て夢中で遊ぶ雪の中。

楽しいことだけではありません。
木の枝で叩いて雪を落として顔にかかってしまったり、
近所の年上の友達の雪合戦に参加してコテンパンにやられてしまって泣きそうになったり。

あったかい家の中に戻ると真っ赤だった足先や指先がジンジンしていて感覚が戻るのとともになんかホッとして。
そして、誰もがやった事があるだろう「雪玉を家に持って帰る事件」
ポケットにたくさん詰めた雪がびちゃびちゃになってなくなろうなんて、小さい頃の私も想像はできませんでした。

主人公ピーター👦🏾のこれらの行動とともに、小さかった頃の記憶がよみがえります。
絵本の中のピーター👦🏾の表情はシンプルに描かれていますが、その立ち姿、後ろ姿からも彼の夢中になって遊んでいる様子が伝わってきます。

この絵本は約60年前のものですが、絵はコラージュ技法で芸術的!鮮やかな色合いとシンプルで奥深い絵がモダンです。雪の色の表現はまるでオーロラのよう。絵を眺めているだけでも惹き込まれます。

この冬の静けさを楽しめるおすすめの一冊です!

みなさん、良いお年をお迎えください🎍

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