Thanksgiving Is Here!

絵本

最近のブログで毎日のようにサンクスギビング(感謝祭)について書いているような気がしますが 笑
今日もサンクスギビングについての絵本の紹介です。

Thanksgiving Is Here!』作:Dian Goode

日が昇る頃、おばあちゃんの家では…サンクスギビングターキーをオーブンの中に入れて…それからそれから。

絵本のあらすじ

日が昇る頃、おばあちゃんの家では…サンクスギビングターキーをオーブンの中に入れて…それから玄関のベル🔔がピンポーン!

開けて、おばあちゃん!私だよ、マギー。それにピーター、それからママにパパに赤ちゃんのジャックだよ!サンクスギビングのお手伝いにきたよ。

みんなでジャガイモ🥔の皮をむいて。生地🥖を伸ばして。
サンクスギビングの料理は楽しいね。

ピンポーン🔔 いとこたちがきたよ。生まれたばかりの赤ちゃんも。
でも待って、この犬って誰の犬🐕?おいでおいで!

ソファはここで、ピアノはあっちに移動して。ピンポーン🔔
サンクスギビングには広い部屋が必要だね。

ピンポンピンポーン🔔
おじさんやおばさん、いとこや友達も続々到着。

テーブルや椅子をあちこちから引きずり出してきて
サンクスギビングには大きなテーブルが必要だね。

おばあちゃんちの椅子はテーブルに合わないけど、気にしない。
みんな座る場所があるならね。

ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ。みんなくつろいでしておしゃべりしているよ。

キッチンではクランベリーに、コーンケーキがジュージューいっているよ。
みんなのおばあちゃんの料理が大好き。

チリリーン🔔 チリリーン🔔 おばあちゃんがベルを鳴らして、みんな席につく。
サンクスギビングディナーの準備が出来たよ。

おばあちゃんの家で、みんな感謝の気持ちを述べて、ナプキンをかけて

…そして食べる!

サンクスギビングではお腹いっぱいになるまで食べる。

おばあちゃんの家ではみんなで片付けするよ。みんなで洗って拭いて乾かすよ。

おばあちゃんの家では靴を脱いでいいんだよ…あぁ!

それか

ちょっとそこまでお散歩に。

それからみんな座ってまたおしゃべり…ペチャクチャペチャクチャ…

おばあちゃんがまたベルを鳴らす。チリリーン🔔
みんなテーブルに戻っておいで。

おおお!私の好きなパンプキンパイ🥧…

おばあちゃんの家では、みんなデザートは別腹。

みんな素敵なサンクスギビングを過ごしたよ。

日も暮れてきて…
コートを着て

みんなお別れの挨拶をして

おばあちゃん、ありがとう

心配しないでおばあちゃん、また来るね。

サンクスギビングって日本のお正月みたい!

サンクスギビングは日本にはない祝日なので、日本人には想像しずらい行事です。サンクスギビングに関する絵本は、かなり探して試して読んでみて、やっと見つけた本がこれでした!この本が一番”サンクスギビングらしさ”を表現しているなと思いました。

この絵本は、サンクスギビングデーのおばあちゃんの家での一日の出来事をお話にしています。どこにでもある家庭の一部をのぞき見させてもらっている、そんな感覚の絵本です。

サンクスギビングデーのおばあちゃんの家。朝から大忙しです。仕込んでいたターキーをオーブンで入れて、すぐお手伝いにきてくれた家族たちと料理開始!次々に親戚や友達が到着して、みんなでサンクスギビングディナーを囲んだら、みんなでお片付け。落ち着いたら今度はデザートの時間。みんなでペチャクチャおしゃべりして、またくるね〜とお別れ。ホストのおばあちゃんとおじいちゃんはみんなが帰った後やっと一息をつきます。

この絵本、話は淡々と進んでいきますが、絵には細かいストーリーが丁寧に描かれています

親戚や友達がどんどん集まってきた時に、紛れて近所の犬まで入ってきてしまいます。大人数でワイワイガヤガヤやっていると「誰かの犬かと思っていた」とこんなハプニングもありそうですよね。この犬、ソファーで寝ているおじさんのカツラを咥えて外に行ってしまって、女の子が苦労して捕まえてきてくれます。

これには絵本の最後のページの方で飼い主が家を尋ねてきて見つかります。それまでは、犬は我が物顔でサンクスギビングを楽しんでいるし、飼い主の小さい男の子は探し回っていたのか泣いているし、そのギャップにちょっと笑ってしまいます。

この親戚の集まりには個性豊かな人たちがたくさん。「サプラーイズ!」と大きな包みのプレゼントを抱えてきたおばさん。本を持参してきて、いつも本を読んでいるおじさん。なんか気難しそうな顔をして、親戚を捕まえてはめんどくさそうな話をしているおばさん。やんちゃなイタズラ大好きないとこ。編み物が上手なお婆さん。お父さんの傍から離れられない、人見知りな男の子。

作者のダイアンさんはあとがきで書いています。彼女は親戚などよく集まるような環境で育ったようです。なのでこの話を創作するのは楽しかったとのこと。細かいところまで描いているのは実体験からの思い出が沢山あるからでしょうね。

この感じ、日本のお正月とどこか似ていませんか?おばあちゃんの家に親戚集まって、お節料理を食べて、みんなでたわいもない話をペチャクチャ。年に数回しか会わない親戚とひと時を楽しんでまたそれぞれ帰路につく。

私もこの絵本を読んで、子ども頃祖母の家に親戚で集まった夏休みやお正月のことを思い出しました。久しぶりに会ういとことは最初は緊張する感じ、でもだんだん打ち解けて最後には離れがたく。台所の片付けでは、あまり喋ったことのないおばさんと思いがけず話が弾んだり…。おばあちゃんはあれやこれやといつも忙しそうに世話を焼いてくれたり。

アメリカも日本も文化は違えど、親戚が集まってワイワイする感じはとても似ているんだなと感じる一冊です。やっぱり家族っていいな!と思えるほっこりできる絵本です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました